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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter1:Ticket to a new world(新たな世界への切符)
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だけが明らかに別種の声を抑え込み、毛色の違う感情から身体を震わせていた。
見ると彼の手の中には、『幽霊唐辛子ジョロキア使用! 激辛度MAX・マグマソース!!』と書かれているチューブがある。
……よく考えなくても誰がこの状況を引き起こしたのかが、所作と所有物から易々と見て取れる。
しかしこれは確かにバカバカしくはあるものの、小手先の器用さやタイミングの熟知、行動力や単純なスピードが無ければ出来ない芸当でも有る。
が、折角の能力と技術なのに、無駄遣いにも程があるだろう。
「ねぇ……覚悟は宜しいので?」
「あっはぁ……!」
「あ、やっべ……つい癖で―グハァアアアァァァッ!?」
尤も―――その下るべき制裁はすぐさま、女子二人分の力にて物理的に打ち下ろされ、彼はタンコブを作って机に突っ伏す羽目となったのだが。
「はぁ〜……ハ、一々落ち込んでられねーッスわ、これじゃあ」
頭をガシガシ掻きながら、東雲と呼ばれていた男性は呆れた声で呟いて、上半身を起こし苦笑いを作って見せた。
「此処で腐っていても仕方ないし、カラオケでも行きましょうや。叫べば気分もスッキリしそうッス」
「久しぶりにいいかもしれませんね」
「私もいっぱい歌うですよー」
「……うがぁ……ちくしょう……い、痛てぇ……!」
言いながら立ちあがって、割り勘だという事など分かり切っているのか、二人程財布を確認して外へ出ていく。
そして三人が出た後に、白髪の少女が『お騒がせしてすみません』と言いたげな表情で、更に軽く会釈をしてから店を出て行った。
色々と濃い四人組だったが為、暫くの間和人やアンドリューらは沈黙し、硬直してしまった。
「な、何だか物凄く目立つ人達でしたね……」
「全員が全員、コレでもかってぐらい印象深かったからねぇ。そりゃ目立つわ」
「まあ兎も角よぉ、これで貸し切りになる訳だろ? アンドリュー」
「おう……つっても《借り》だけどな」
本当に貸し切っている訳ではない為、アンドリューの返しは妥当なものだろう。
それでも雰囲気的には、客がMMO仲間だけで閉められている所為か、和人等にとってはちょっとした貸し切り気分らしかった。
「あんま長々居座るなよ? 書き入れ時じゃあないとはいえ、元々客は来るんだからな」
「分かってるさ。ちょっと場を盛り上がらせてから、会場を移す算段は立ててあるよ」
「ハハハ、元より承知の上か!」
「おうともよ! 俺が素晴らしい話術を発揮して、皆をあっと驚かせ―――」
「遼太郎さん。貴方の場合、話術は話術でも『コメディアン』系の方だと、私は思うけど?」
「なっ!? ひ、ひっでぇなぁ……」
眼鏡をかけた少女か
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