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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter1:Ticket to a new world(新たな世界への切符)
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ーに近付いた。
「彼等が、時間をずらして来て欲しいって言った理由か?」
「ああ。先に予約して貰ってたからな……元より客があっての商売だ。断るなんて言語道断だろ?」
商売で依怙贔屓などしない。
至極当たり前の事を言われ、キリトもその通りだと頷いた。
と―――カウンター席に座る傍ら、彼等の会話が漏れ聞こえてくる。
「あぁバイク、バイクが……チキショウ……ぶっ壊れちまったッス……! だから嫌な予感したんすよ……」
「仕方が有りませんよ、東雲さん。ハイウェイから落下してしまったんですから」
「十数メートル以上落差ありゃ、そらぶっ壊れるよな……」
「ファミレスの後に気付いたですからねー―――はむ」
「……部品、残ってれば何とかなったかもしれないのに…………三代目ぇ……!」
どうも会話内容からするに―――高所落下で買い換えて三代目になったのだろうバイクが壊れてしまった―――こういった経緯が読み取れそうだが、されど日本にハイウェイなどなかった筈だと和人は首を傾げる。
縦しんばあったとしても、何かが落下したのならそれなりにニュースになったり、ネット上で書き込みが見られるだろう。
もしかすると彼等も、何かしらのゲーム内で事故を起こしてしまったのかもしれない。
……様子を見るに真剣に心配しているのは二人で、残る一人の少女は彼の悲しみを余所に、呑気な口調でサンドイッチをパクついていた。
「ちょっと……薄情すぎねぇッスか……ねぇ」
「でもどうしようもないですよ? はむっ――――覆面ボンボン返りです」
「それ言うなら “覆水盆に返らず” だっつーの」
気だるげな所作で少年が少女の顔を指差し、言いつつも腹は減っているのかサンドイッチを齧る。
少女もまた飲み物に手を付けてから、もう一枚目のサンドイッチに食いつき、白髪の少女もそれにならって口に含めば……男性はうなだれた状態からさらに落ち込んで突っ伏す。
「ん……? !? ふぐぁっ!?」
「ふぇ? ……って、はんぐぅーーーっ!!??」
「ちょ、なになに何事!!」
「へ……!?」
(い、一体何なんだ!?)
―――それは行き成りだった。
白髪の少女が口を押さえて震え始め、抑えきれないか若干だが泣きそうな表情に変わった。
それだけに収まらず……もう一人の少女の笑顔が一転して涙目に変わるだけに留まらず、思い切り籠った悲鳴を上げ、悶えながらテーブルをバンバン叩き始めたのだ。
突っ伏している男性は無反応なのだが、それで済まないのが和人達。
彼等は心底驚いて其方へ視線を向けてしまう。
「……クヒヒ……ヒヒッ」
そんな異常な雰囲気の中、尖った髪の少年
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