7部分:第七章
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こでもシニカルな笑みである。
「よいことです」
「それでは陛下、殿下」
公爵が二人に声をかけてきた。穏やかだが笑みを含んだ声で。
「今からそれについてお話しますか」
「そうだな。では太子よ」
「はい」
父王の言葉に顔を向ける。
「それに関してそなたの意見を聞きたい」
「わかりました、それでは」
「そなたにもだ」
太子に声をかけた後で宰相である公爵にも声をかけるのであった。
「それでよいな」
「畏まりました」
「反対する者達に対しては病は起こることはない」
王はまた病を出したがそれはここだけであった。
「ただ牢に入れよ。わかったな」
「わかりました。まあその心配も少ないでしょうが」
太子にはわかっていた。反対派の巨魁である枢機卿がなくなったからだ。だからその心配は消え去り彼等は安心して政策を遂行することができるのであった。
「それではそのように」
「うむ。そして」
政治の話は進む。なお一連の急死については記録では病死とあるだけであった。真相については当時から色々と言われているが結局は藪の中である。全ては歴史の謎ということで終わっていた。ここに書いた真相を知る者は当事者だけであるが今ここにあらたにわかったこととして書き留めておきたい。この時の聖職者課税問題で何があったのかを。
暗殺者 完
2007・11・12
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