マブラヴ
1231話
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きゃ行けないのよ』
心底面倒臭そうに呟く。
海水浴とか花見とかは結構進んでやって来るんだが、スキーは別らしい。
若干気持ちが分からないでもないけどな。俺も士官学校の時は冬山で苦労したし。……それでも俺の場合は身体能力そのものが他の奴等と違ったから、それ程でもなかったんだろうが。
『駄目ですか……?』
目をウルウルさせて、夕呼へと尋ねる霞。
何だか『いぢめる? ねぇ、いぢめるの?』とか言ってそうな感じがする。
そう思ったのは俺だけではなかったらしく、珍しく夕呼も霞の言葉に一歩引いてみせる。
感情を殆ど表には出さないが、霞とそれなりに親しい人物には分かる、残念そうな視線。
当然四六時中霞と一緒にいる夕呼がそれを分からない訳がない。
向けられる視線に何とか対抗しようとしていたものの、やがて小さく溜息を吐いて頷く。
『分かった、分かったわよ。冬山に行けばいいんでしょ? アクセル、この場合はあんた達も当然来るんでしょうね?』
「ああ、こっちは問題ない。火星の息吹作戦も完了したし、マーズゼロを含めて占領した3つのハイヴで基地化の作業は順調に進んでいる。他に何か急いでやらないといけないって事はないし」
敢えて急いでやる事を上げるとすれば、エルフ達の訓練だろうが……こればかりは今日やって明日効果が出るって訳にはいかないしな。
勿論訓練を1日サボれば、その分忙しくなるんだろうけど。
まぁ、スキーをやりに行くのなら、オウカやイザークも誘うけど……果たしてあの2人がエルフの訓練を投げ出して来るかと言われれば、正直微妙だろう。
『あら、あっさりと決めるのね。……ちなみに、どこの世界のスキー場?』
「この場合は……やっぱりマブラヴ世界だろうな。俺達の事が普通に知られていて面倒がないし」
SEED世界は俺達の地元がオーブだし、マクロス世界は惑星そのものが違う。ネギま世界はそもそも俺達の事を知っている者が極少数だ。
そういう意味ではギアス世界の陽光もいいんだが……正直、陽光で霞が期待しているようなスキー場があるかと言われれば、どうなんだろうな。
後、どうせスキー場に行くのなら温泉を完備してる場所にもしたいし。
そうなれば結局最後に残るのは日本な訳で……マブラヴ世界な訳だ。
『私達の世界? 確かにその辺はきちんと整備されているだろうけど。それもこれも、あんた達が鉄原ハイヴを攻略してくれたおかげだけどね』
「うん? 何の事だ?」
『もし鉄原ハイヴや重慶ハイヴを攻略出来ていなければ、多分日本にBETAがやってきたのは間違いないわ。それを迎撃する必要があって、レジャーなんかの余力は真っ先に削られていたでしょうね』
「ああ、なるほど」
確かにレジャー施設なんてのは、BETAとの
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