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転生とらぶる
マブラヴ
1231話
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士級ならともかく、強化外骨格の類も使わないで戦車級とか要撃級、突撃級を普通に殺してたんだけど。中には要塞級を数匹纏めて片付けている人とかいたわよ? しかも身体を雷みたいにしてるとか、魔法って一体何なのよ』

 あー……うん、多分それはネギだな。
 雷速瞬動を使って要塞級相手に無双でもしたのだろう。
 で、科学者の夕呼にとっては理屈で説明出来ないのが我慢出来ない、と。

「まぁ、それこそ魔法だからとしか言えないな。魔法には魔法なりに色んな法則があるんだよ。それが科学で理解出来ない事でも」
『なら、あんたが教えなさいよ。アクセルだって魔法を使えるんでしょ?』
「いや、俺の場合は殆ど感覚で使ってるからな。そもそも俺の身体そのものが魔力で構成されているようなものだし。ぶっちゃけ、意思がそのまま魔法となると言ってもいい」

 そう告げ、夕呼が映し出されている映像モニタの前で人差し指を立てると、それを白炎へと変える。
 そうして次の瞬間に白炎は数十匹の蝶の炎獣へと姿を変え、部屋の中を漂う。

『……呆れるしかないわね。大体。部屋の中でそんなのを出して構わないの?』

 その様子を見ていた夕呼が、溜息を吐きながら聞いてくる。

「ああ、問題はない。この蝶は触っても火傷をしたりしないからな」
『触っても火傷をしない炎って、どういう炎よ……』
『でも、綺麗です』

 そう言って俺と夕呼の会話に割って入ったのは、いつものウサギの耳をピョコピョコと動かしている霞だった。

「霞、元気にしてたか?」
『はい。アクセルさんも元気にしてましたか?』
「ああ。俺が元気じゃないなんて事は有り得ないからな」
『良かったです』

 相変わらず表情が殆ど動いていないが、それでもこうして何年も顔を合わせていれば、霞の感情の動きを理解するのは難しくない。
 それに、感情以上にウサギの耳が激しく動いて霞がどう思っているのかを教えてくれるし。

『あんた達、相変わらず親子みたいね。もういっそ、社を養子にでもしたら?』
「その場合、夕呼は母親か?」
『あのねぇ。何だってこのあたしが、この若さで子持ちにならないといけないのよ。世界の損失よ?』
「……俺が子持ちになるのはいいのか?」
『いいのよ』

 まさか、こんなにはっきりと断言されるとは思わなかった。

『大体、あんたの場合は恋人が9人もいるじゃない。それだけじゃなくて、この前帰ってくるまでいた世界でも何人も女を作ったんでしょ? なら、子供がいてもおかしくないわよ』
「何人もって……2人なんだけどな」
『9人も恋人がいて、更に2人恋人を作っているのなら、それで十分よ』

 その辺に突っ込まれると否定出来ない事実ではあるな。
 正直、以前言ってたように女好きじゃない! 
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