第九話
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いに銃をぶっ放したから銃の整備は重要だ。どんな頑丈に作られた銃も使用すれば部品にダメージが与えられるし、機関部に火薬がこびりついて、それが重なると作動不良が起きてしまう。それ=死につながる。
昨日のように、安心して整備できる環境は限られてくるし、使用した前日にクリーニングするのが好ましいが、それがいつまで出来るのか怪しいものではあるが……。
さっきから大人たちの微妙な視線が気になって仕方がない。まあ、昨日の出来事を考えれば、『子供』が、あんな事を出来るのかと思いたいのも分からなくもない。
「まだ弾薬に余裕があるとはいえ、かなり使ったな」
「でも、消費したのが使いどころが難しい12・7mmNATO弾でよかったですよ。先輩も5・56mmNATO弾を最小限に抑える戦闘をしていましたし。」
「だが、あんな馬鹿げた消耗戦は、何回も出来るもんじゃないぞ。弾薬にも限りがあるしな」
弾丸の購入にかんしては、M2の12・7mmNATO弾等を除けば、デスバレットの購入システムでいくらでも揃える事は出来るが、マネーにも限界はある。出来れば弾薬は節約したい。
まあ、それでも<奴ら>をかなり倒したお蔭で、マネーはかなり補充されたが、この機能もいつまで使えるか分からないからな。
しかし、平野は楽しそうだ。小室や高城が使っていたモスバーグM590やMP5SD6を分解して、エアーで綺麗にクリーニングした後に、ちゃんと組み立てている。平野って銃を扱う事が本当に大好きなんだなと理解できる。
「楽しそうね。あんた達!」
「お、高城か」
「何よ。私がせっかく様子を見にきてあげたのに、その言いぐさ!」
「お、落ち着いてくださいよ高城さん」
俺、普通に言葉を返しただけなんだけどな。何か妙にイラついてないか高城。それと平野。ナイスフォロー。
「ま、今のうちに楽しんでおけばいいわ。どうせいつまでもいられないもの」
「どうしてですか高城さん?こんな要塞みたいな屋敷だったら」
平野はあんまり事態を理解していないか。
「電気・ガス・水道といった日常生活に欠かせない物が、いつまでも維持できるか分からないからだろ」
「そうよ。この三つは日常生活では欠かせないものよ。それを維持するのに平和な日常でさえ、多数の専門家が安心して働ける環境が必要だった!電力会社・水道局・ガス会社は軍隊じゃないもの、当然よ!」
「じゃあ、今は?」
「何処もかしこも<奴ら>だらけ!」
だよな。高城の話が本当ならいつまでも維持できるか怪しいものだ。電気・ガス・水道という現代社会に必要不可欠なこの三つが、いきなり供給不可能となった時の混乱は凄まじいものだ。警察や自衛隊もそれを理解しているからこそ、護衛対象の優先対象は、
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