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問題児ともう一人の原典者がやって来るそうですよ?〜未知の原典者〜
第零話  『対象者:神智黒白』
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Irregularis apparuit, ut bene sit advertentia albo fama regulariter. Periculum est comparabilis IX Level





「――――――ア"ア"ッッ!!!??」

機械のような無機質な意味の不明の言葉が、黒白の脳内に再生された。頭を抱え、その場にしゃがみ込む。
その間にも、突然の言葉と激痛に絶叫を挙げ、気を失った。

突然の絶叫を間近で訊かされた十六夜達は耳を塞ぐと同時に、要因と成る黒白を見ると、








十六夜に向かって倒れ込んだ。

「………ぁ、っ。」
「――――――ッ!?」
「金髪の奴支えろッ!!」

神威は0.1秒にも満たない時間の間に必要な力を引き出し、右手を黒白に向け、第六宇宙速度で未知の光の粒子を飛ばし、打ち込む。

糸が切れた人形のように意識を失い、咄嗟の神威の力により原因は不明だが、打ち込んだ光の粒子を操り昏睡状態に反転させる。
十六夜は神威の言葉に無意識に反応し、黒白の手を掴み抱き締める形を取る。

ぐったりと身体を十六夜に預け、胸に顔面を押していた。

十六夜は押し付ける黒白の顔をじっくりと眺め、

「(以外に童顔…だし、良く見れば顔の肌だって、艶も張りも俺よりも綺麗だ。)」

値踏みをするかのように黒白の観察をする。

と、







「さて、もうそろそろ良い頃合いだろ? 値踏みは金髪――――――十六夜だけで十分だから、草むらに隠れていやがるお前出てこい。」
『――――――ッ!!!!???』

此方に殺気を向けていないとは言え、一瞬で感じた“死”を沸騰させたその声は確実に殺気を宿し、明確な警告だった。心臓を握り潰されるような声は気絶している黒白を除く三人を問答無用で黙らせ、草むらに隠れている人物に狙いを定めている。

唯一飛び出したウサ耳はビィーン!!と冷や汗を大量を流し、硬直していた+十六夜も黒白を抱き締める力を少し強め、警戒を怠らない。

それから数十秒経っても出てこない事に神威は密かに苛立ち、青筋を浮かびあがらせていた。

「………神威…。」
「んだ? ………名前は?」
「さっき言った。 春日部耀。」
「ああ、忘れてた済まん。 春日部――いや、耀何の用だ?」

神威に近寄り、春日部耀は強まる殺気に固唾を飲みながら、神威に告げる。

「…そんなに殺気を出してたら、向こうも出てこれない…。」
「それも、そう………! ちょっと耀耳貸せ。」
「何? ………………………面白そうやる。」

神威は口角を三日月にしてニヒルのように薄気味悪い、不気味さを体現させたような微笑みとは言い難い笑
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