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ダンジョンに最強のパワーを持った戦士がいるのは間違っているだろうか
ギルド
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ンにあと一歩まで届いた今となって、俺は自分異常な力が障害となったのである。そのせいでエイナにいかにも怪しいと言った表情で睨まれている。

(やっぱゴジータチート過ぎ……)

俺はそう思ってしまった。

……まぁ彼女の疑いは当然のことだった。
そもそも、ダンジョンの無いオラリオ以外の土地でレベルアップすることは非常に稀なのである。そのオラリオの冒険者は、殆どがLv.1のであるというのに、初めてダンジョンに潜るために登録しに来た俺が、レベルを記入する欄に『50』と記入するのはおかしい事なのだ。
当然エイナは眩暈に襲われた。

(どうしてこんな嘘を書くのかしら……)

エイナは俺をジト目で睨みつつ話した。

「いいですか?ギルドに登録されている冒険者の中で、現在レベルが最も高い冒険者はフレイヤ・ファミリアに所属するオッタルという、Lv.7の冒険者です。……もう一度だけ、聞いてあげます。本当に、貴方のレベルは50なのですか?」

「ああ」

俺は迷いなく答えた。
エイナは何度聞いても無駄だと判断した。

(……こうなったら仕方ないわね...)

エイナは最終手段にでた。

「はぁ……では申し訳ありませんが特例として、背中のステイタスを拝見させていただきます。あと、貴方のステイタスをウラノス様にも見てもらいます。『君臨すれども統治せず』を貫き通してきた御方です。レベル以外のステイタスを公表するようなことはなさらないでしょうから安心して下さい」

「まぁ、別にいいが……」

「ではこちらに」

(素直にレベル1だって言えばよかったのに...後悔する事になるわね)

そう思いながら、ステイタスを他の冒険者に見せないために、エイナはゴジータと共に個室へと移った。

「それでは、ステイタスを見せてください」

「ああ、ほら」

そう言って俺は背中をエイナに見せた。

(……え?)

エイナは混乱した。そこに書かれていたのは、レベル1の平凡なステイタスではなく、彼のいったとおり、レベル50、そしてありえない基礎数値のステイタスだった。
それを見たエイナは

「……」

「お、おい!?」

気絶した。
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