機動戦士ガンダムSEED編
第25話
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『なーに、帰ってきたの?』
「……悪かったな」
M1アストレイのパイロット達はカガリの知り合いらしく、何やらインカムを付けていたカガリへからかうように話しかけ始め、それを話しかけられた当の本人が拗ねながら返答するという光景が目の前で繰り広げられた。
この三人、女の声だな。しかもかなり若い───そうか、確か本編でもこんな声の三人娘がいたっけ。あまり印象に残ってなかったからすっかり忘れてたわ。
「二人共いいかしら」
シモンズはカガリと同じくインカムを付けた状態でオレとキラに話しかけてきた。恐らく今からやる事に関する説明だろうと思いながら彼女の方へ振り向くと、どうやらその予想は当たっていたようだ。
「今からカガリ様と話していた三人にM1アストレイを操縦してもらうわ。
キラ・ヤマト少尉、貴方言ったわね。何故自分なのかと」
「はい」
「それはM1アストレイの動きを見ていればよく分かると思うわ。普段のストライクの動き、叉は今まで戦ってきた敵の動きでもいい。それと比較しながら見ていて。
アサギ、マユラ、ジュリ。始めて!」
シモンズの号令に三人娘は元気よく返事をしながらM1アストレイを動かし始めた。
彼女は動きを見ればすぐに分かると言ったが、確かに目の前の光景にはキラが必要であろう理由が如実に表れていた。
「うわっ……」
思わず声に出てしまう程その動きは酷いものだった。
三人は恐らく戦闘での攻撃を意識しながら動かしているのだろうが、まず動きが遅すぎる。通常のMSなら一秒も掛からない動作を五秒以上も掛けて行っている程だ。
他にも一動作の後に起きるタイムラグ。それに動く度に一瞬機体が停止し、動きに滑らかさが一切ない等問題点は山積みだ。
自動車のような操縦方法をとっているウォーカーマシンでもMS並に動くというのにこの体たらくは何なのだろうかと思えてくる。
……やはり実際に見ると印象が全然違ってくるな。
確かにキラの協力がなければこれを実戦レベルにするのはあと何年かは必要だろう。
「相変わらずだな。これじゃあ戦場に出したらいい的だぞ」
カガリの容赦ない苦言に三人娘が「乗った事もないくせに!」とか「人の苦労も知らないで」等様々な抗議を行っているが、当のカガリといえば此方もまた食ってかかっていた。
だがカガリの言い分は最もであり、三人娘に対してシモンズの方はそれが分かっているらしく何も言っていない。
そんなどうしようもない喧嘩をしながらも一通り動いた後、三機は元に位置に戻り、シモンズはキラとオレに感想を求めてきた。
オレは多少オブラートに包みながら思った事を伝えたが、キラも似た
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