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第2部『計画打倒編』
第16話『肥える邪念』
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家が小姓、十六夜九衛門。彼女には恐れの力を譲って貰った借りが在るからね。僕も彼女に協力しているのさ。」
九衛門は自己紹介を終えると、自身の持つ五トン妖シュリケンの『い』を選択し、小槌にセットする。
いぃぃぃ!
「妖術、肥大蕃息の術!」
九衛門は小槌を振る。すると、シルバ、ドラス、ローズオルフェノク、アマダムが巨大化し、巨大魔化魍が出現した。
「嘘ッ!?あいつ等も巨大化するの!?」
グリーンは状況を見て驚く。
「こうしちゃいられねぇ!鎧、カンゼンゴーカイオーで行くぞ!」
「解りました、マーベラスさん!」
ゴォ〜カイガレオン!
豪ォ〜獣ドリル!
「海賊合体!」
レッドはゴーカイガレオンを、シルバーは豪獣ドリルを呼び出し、ゴーオンジャーから託された炎神マッハルコンが現れ合体し、カンゼンゴーカイオーに合体完了する。
「一気に決めるぜ!ゴーカイ、カンゼンインパクト!」
カンゼンゴーカイオーは必殺のビームを放ちアマダムとローズオルフェノクを撃破する。
その頃、都内某所では──
「なかなかしぶといな。だが私は負ける訳は行かない。人物に危害を加える悪意は、私が倒すと決めたからな。」
「おや、それには私も同感です。もっとも、私の場合はハートの為、ロイミュードの未来の為ですがね。」
本物の残月と本物のブレンロイミュードが戦闘を行っていた。しかし、戦っている二人に突然巨大な影が差し二人が振り向くと、ドラスと戦っているカンゼンゴーカイオーの姿が見えた。
「巨大なロボに─」
「巨大な怪物だと!?」
「そうか、やはり私は疲れてなどいなかったのですね!」
「疲れていたのは私の方だったのか。後で部下達には謝ろう。あの時私は、疲れていて見ることすら出来なかったとは。」
「良かった。これでもうメディックに馬鹿にされません!仮面ライダー、勝負は預けます!私は用事が出来ました。」
「奇遇だな。私もだ。」
「なら丁度良いでしょう。さらばです。」
ブレンは去って行き、貴虎は変身を解除して呉島邸に戻って行った。
一方、鎧武達は巨大魔化魍に手をやいていた。
「こいつ等、かなり倒し辛い!」
カブトはハイパーフォームに変身し、パーフェクトゼクターでイッタンモメンを狙って撃つが、軒並み交わされて苛つく。すると、バイクに乗った男性が二人、車に乗った男性が一人、やって来た。
「緑から魔化魍の大量発生の報告を受けて来てみたら、何だよこの地獄絵図は!」
「ヒビキさん、我が儘を言わないで下さいよ。僕だって新しい弟子の修行の合間を縫って来たんですよ。」
「そうッスよヒビキさん!」
その男性達、イブキとトドロキはヒビキを叱る。
「あの、貴方達はもしかして本物のヒビキさんにイブキさん、トドロキさんですか?」
オーズはヒビキ達に質問する。
「あれ
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