第43話 オリジナルエックスの準備
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ス様が認めることはないと頭の中では理解していました…ですが……」
コピーエックスのボディは本来ならダークエルフ封印の際にボディから弾き出されてしまったエックスのボディとなるはずだったのだが、エックスは残った人間とレプリロイド達の足で立ち、前へ進んで欲しいという思いからそれを拒否して姿を眩ましてしまった。
しかし当時のネオ・アルカディア政府は急遽コピーエックスのサイバーエルフをボディに入れてエックスの代理とした。
それからのコピーエックスの姿をハルピュイアは見てきた。
いきなりネオ・アルカディアの統治者となり、周囲には親しい友人達もいない。
それは四天王である自分達も同じではあったが、同僚であるのと同時に兄弟でもあるファントム達と主であり、父親でもあるエックスとの思い出もあった。
しかしコピーエックスにはそんなものなどいなかったのだ。
個人としての時間を統治者としての業務に忙殺され、それでも今までネオ・アルカディアを支えようとしてきたコピーエックスの姿をずっと見てきたからこそ、今でもハルピュイアはコピーエックスを主として忠誠を誓っていた。
「大丈夫だよハルピュイア…僕も分かっているよ…君達がどれだけの思いで生きていたのかくらいね……ハルピュイア、恐らくもう一人の僕が倒された直後に、百年前の戦争…妖精戦争の悲劇が再び繰り返されるはず、それを止められるのは、ゼロとルイン…そして君達四天王だけだ。今の僕には…君に僕の持つ情報を与えることしか出来ない。せめてそれらが君の助けになるように……。全てを話すよ。オメガの事、Dr.バイルの事を……」
エックスは語り始める。
オメガのことを、バイルのことを全て。
しばらくエックスの話を聞いていたハルピュイアは驚愕で目を見開いていた。
「まさか…オメガが?」
「うん…ゼロとルインなら大丈夫だとは思うけれど、やっぱり、動揺を抑えられないと思うんだ。出来ることなら、ゼロとルインに力を貸して欲しい。」
「分かりました。エックス様の命令なら喜んで…」
穏やかに微笑むハルピュイアにエックスもまた微笑む。
「ありがとう…本当ならゼロとルインのサポートは僕がするべきなんだろうけど…」
サイバーエルフとしての力が底を尽きかけている状態ではゼロとルインへの積極的なサポートがやり辛くなっているため、ハルピュイアに頼むしかなかった。
ハルピュイアが快く受け入れてくれたので、エックスは安堵した。
「それじゃあ、ハルピュイア、君は帰らないと…それから一人で背負い込んだり、無茶だけはしないように。」
ルインが言っていたようなことを言われ、ハルピュイアは苦笑したが、次第に意識が薄れていく。
これは自分の魂が元の体に戻ろうと、サイバー空間
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