第43話 オリジナルエックスの準備
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プした。
「天烈刃!!」
前回の天昇斬と同じ系統の技のようだ。
天昇斬と同じく空中にいる敵に扱う対空技で、ルインはセイバーを構えてゼロの斬撃を受け止めた。
「セイバーの対空技だね。空中にいる敵への攻撃手段として使えそう。」
「ああ、次は新技の練度を上げる。ルイン、もう少し付き合え」
「うん、勿論だよ。強くなってみんなを守らなきゃね」
新技の練度と実力向上のために、更にトレーニングルームに籠もる二人の訓練は激しさを増していった。
一方、サイバー空間ではファントムと共にこちらに迷い込んだ“彼ら”を探してようやく見つけたものの、魂は未だに相当なダメージを受けており、エックスの言葉も届かない程であった。
だが、エックスにはやるべき事があるためにファントムに任せ、レジスタンスベースに転送ルートの座標を送っていた。
ネオ・アルカディアの守りが比較的薄く、コピーエックスのいるエリアX-2に近い座標だ。
「これでよし…頼んだよ…ゼロ…ルイン…彼を…僕の影を止めてくれ…」
自身の影と言えるコピーエックスの暴挙を止められるのはゼロとルインのみ。
だが、コピーエックスを止めたところでまだバイルとオメガがいるのでまだまだ気は抜けない。
「Dr.バイル…あなたの好きにはさせない…。」
エックスは再び球体の姿となり、再びサイバー空間の深淵へと姿を消した。
そしてレジスタンスベースでは、エックスが送った座標が届き、ゼロとルインを呼び出した。
「どうしたのシエル?」
「あ、二人共…トレーニングの途中だったのにごめんなさい」
「いや、もうほとんど終えていたから問題ない。それよりも何があった?」
ゼロに説明を促されたシエルが口を開いた。
「ええ、実はネオ・アルカディア軍の進行ルートを解析して、コピーエックスのいるネオ・アルカディア本部の位置を特定することに成功したの」
「え?そうなの?」
思っていたよりも早く敵の本拠地であるネオ・アルカディア本部の特定に成功したことに目を見開く。
「ええ、でもこれはエックスがレジスタンスベースに座標データを送ってくれたことも大きいんだけど…。コピーエックスとバイルは、そこで全軍の指揮を執っているらしいのよ。」
「ここを叩けば…ネオ・アルカディアを止めることが出来る…か…」
「早く止めないと。コピーエックスとバイル、オメガをこのままにしておくとやばいことになりそうだしね」
エックスが望む人間とレプリロイドの共存を実現するには、この三人が大きな障害となるのは間違いない。
「準備はよろしいでしょうか?」
「勿論だよ」
「転送を頼む」
二人は中央のトランスサーバーに乗り込んだ。
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