マブラヴ
1230話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
視線の先では、撃墜判定を食らったダガーLが地上へと降りてきていた。
それを行ったメギロートは、仲間の仇と言わんばかりに放たれたビームを身体を斜めにして回避する。
その動きを読んでいたかのようにビームサーベルを構えたストライクダガーがより高い位置から降下してくるが……そのストライクダガーは真下にいるメギロートへと到着するよりも前に、地上から放たれたイルメヤのビームガトリング砲によりこちらも撃墜判定を受けて地上へと落下していく。
「何をやっている! メギロートの動きの予想くらい、きちんとしてみせろ!」
「イザークさん、あまり怒鳴らないで下さい。パイロットの人達が緊張して動きが鈍くなるじゃないですか!」
「ええいっ、オウカは優しいと甘いを勘違いしているぞ!」
「それでしたら、イザークさんも厳しければ厳しいだけいいと勘違いしていませんか!?」
近くにある指揮所から聞こえてくるのは、イザークとオウカの言い争う声。
あの2人、本当に性格が合わないな。
それでもエルフ達の教官としては、かなり上手い具合に教えているって話なんだが。
当初俺が予想した通り、飴と鞭といった感じで。
エルフ達が実機を使った模擬戦をやるというので見に来たんだが……まだちょっと早かったんじゃないか?
いや、それでも大分MSを乗りこなしてはいる。
ストライクダガーとダガーLの2機種が混ざっていて、後者の方が性能は高いんだが、それでも上手い具合に連携を取っているし。
この辺はイザークとオウカの教育の成果だろう。
実際、俺がSEED世界で戦った連合軍のパイロットよりは確実に上だが、一般のコーディネイターのパイロットには及ばない程度の技量といったところか。
……まぁ、あくまでも俺がSEED世界で戦っていた時の連合軍やザフトの印象だけどな。
特に連合軍のパイロットは、今はもうあの時みたいに操縦技術が素人同然って事はないだろうし。
その後の模擬戦も、結局はメギロートとイルメヤの連携を崩す事が出来ず、最終的にはエルフ達の方が全滅して負けたのだった。
ちなみに連携を崩す事は出来なかったが、それでもメギロートやイルメヤを何機かは撃墜判定にしている。
その辺を考えると、決して腕が悪いって訳じゃないんだよな。
ただ……
「ですから、何度も言ってるでしょう? イザークさんの教え方は厳しすぎるんです。もう少し相手に分かりやすく教えていく必要があります」
「何を言ってるんだ? このままでは、こいつ等が実働班に上がってくるだけの実力を得るのにどれだけ掛かると思っている? それを少しでも短くするには、厳しく教えるのがいいと何故分からないんだ!」
教官2人がこの調子だからな。
この2人を足して割れば丁度いい教官になりそうな気がする
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ