暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1230話
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、やはり600年の歳月を生きてきたエヴァに勝る者はいない。
 俺の言葉が意外だったのか、エヴァは少し驚きの表情を浮かべる。
 ここ最近のエヴァは結構感情表現が激しくなってきてるんだよな。
 多分、自分以外に不老の者が大量に出来たおかげだからじゃないかと……ああ、そう言えば。

「三日後、ホワイトスターと時の指輪の融合を完全にするって話は聞いてるな? 一応その時はこの魔法球の中から出る事になると思うが、忘れてないよな?」
「ふんっ、勿論知ってるよ。けど、何だってわざわざそんな真似をする? 前回の融合の時も、特に何かが起きたという話は聞いてないが?」
「マスター、それでもアクセルさんが言うのですから、聞いておいた方がいいのでは?」

 窘めるような茶々丸の言葉に、エヴァがジト目を向ける。

「茶々丸、お前何かとアクセルの味方をするが、それは私の従者としてどうなんだ?」
「そんな事は……私はただ、マスターを心配しているだけです。麻帆良にいる時はボッチだったマスターが、多くの友人が出来てはしゃいでいるなど……」
「ええいっ、誰がそんな事を言っている! ボッチだと、このボケロボ! 巻いてやる、巻いてやる! ただひたすらに巻いてやる!」
「あ、あ、あ……いけませんマスター、そんなに巻かれては……魔力を込め過ぎです」

 この主従の様子は相変わらずらしい。
 マスター思いの従者ではあるんだろうが、マスターであるエヴァの方がお子様なのが問題なんだろう。

「エヴァ、そのくらいにしておけ。茶々丸もお前の為を思って言ってるんだから」
「……ふんっ、アクセルに免じてこの辺で止めにしてやる」
「ありがとうございます、アクセルさん」

 取りあえず落ち着いたのを見てから、改めて口を開く。

「ともかくだ、今回の融合で時の指輪とホワイトスターの融合は完全に完了する。その際に何が起きるか分からないのも事実だ。何しろ、マジックアイテムとG元素という未知の物質の融合だぞ? 何が起きても不思議じゃない」
「ふむ、一番の難関の最初に成功しているのを思えば、心配はいらないと思うが……まぁ、お前がそう言うのであればこちらとしても否はない。雪景色を見に行くのもいいかもしれないしな。ただ……技術班の奴等は言う事を聞かないと思うぞ?」

 確かに。最初に融合しようとした時も、かなり不満だったようだし。
 その上、今は金ぴかの宝具がある。
 そうなると、技術班の者達がそう簡単に諦めるとは思えず……

「エキドナの出番だな。セシルはこっち側か? もしかしたら茶々丸を借りる事になるかもしれないが?」
「私ですか? マスターの許可が貰えるのであれば構いませんが」
「ふんっ、好きにしろ。……まぁ、それはともかくとしてだ。宝具の件に話を戻すぞ。あの鍵
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