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転生とらぶる
マブラヴ
1230話
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「ほら、取りあえず落ち着け。お前達が教えた成果は十分に出ているだろ」
「アクセル! お前がそうやって甘やかすからだな!」
「ちょっと、イザークさん。アクセルさんに失礼な口は……」

 うん、この2人の言い争いは最近良く見るようになったが、関わると厄介な事になりそうだ。
 ここはさっさとこの場から消える方がいいだろう。

「取りあえず、今のエルフ達の実力は見せて貰った。この短い期間で大分上がってはいるけど、傭兵団として使うにはまだちょっと難しいだろうな」

 普通の傭兵団としてなら、十分に使えるだけの実力はある。
 だがシャドウミラーの下部組織というのを考えると、最低でもコーディネイターの赤服、俺が始めてイザークに遭遇したくらいの実力は欲しい。

「そうですか。……それで、火星の方ですがどうでしょう? 火星にいるBETAであれば、今の彼等でも十分に戦えるだけの実力はあると思います。確か、アクセルさんもその辺を考えていると」
「それはそうだが、難しいところだな。確かに火星のBETAであれば、間引き辺りも兼ねてやらせてみてもいいかもしれないが」

 実際問題、マーズゼロを取り戻しにBETAは幾度となく攻め込んできている。
 当然その度に護衛の戦力として残してきたメギロートやイルメヤ、シャドウに撃退されているんだが。
 そろそろこっちの戦力に対応してもおかしくないのでは? とも思ったが、この対応のなさはマーズゼロの重頭脳級が撃破されてしまった影響なのだろう。
 そうなると、ハイヴごとに独自の判断をして行動していると思ってもいいんだろうが。
 それともただの頭脳級はあくまでも受信機や子機といった扱いで、そこまで独自に対応は出来ないのか。

「そう、だな。分かった。なら近いうちに火星に連れていく。ただし、言うまでもないが火星で行われるのは実戦だ。確かにBETAは弱いが、それでも攻撃を食らえばMSに乗っているパイロットが死ぬ可能性もある。その辺は十分に言い聞かせておけよ」
「勿論です。ですが、エルフ達は実戦を知らないという訳ではありません。それぞれが門世界で幾度となく実戦を繰り広げてきた者達です。アクセルさんが心配しているような事にはならないと思いますよ」
「ふんっ、俺が鍛えてるんだ。実戦の空気に呑まれて役立たずになるような不甲斐ない真似だけは絶対にさせん」

 強く言い切るイザークだったが、その辺はこの2人を信じるしかないだろう。
 まぁ、相手はBETAだ。その気持ち悪さに吐き気を覚えても、人を殺したとかで悩むような事がないのは救いか。
 いずれ経験する事にはなるんだろうが。

「分かった、じゃあ頼む。俺は魔法球に宝具の解析を聞きに行くから、この辺で失礼させて貰うぞ」
「あ、ちょっと待てアクセル!」

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