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少年少女
第七話
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お陰でまだまだ研究できる。そうだ。お前たちも儂の研究を手伝わんか?親しき者、愛する者にもう一度会いたいと思わんかぁ?」

何なんだコイツは。この言い方じゃ、研究を進めれば死者が完全に甦るとでも?


「騙されちゃダメよ。残念だけど、SAOで亡くなった人たちは現実でも本当に亡くなっている。連日のように報道されていたから覚えているわ。」

キリトが僅かに戸惑ったのを感じたのか。シノンの言葉に一瞬だけ痛そうな顔をするキリト。
少し、本当に少しだけ、SAOに囚われた人たちは望みがあった。本当はデスゲームなんて嘘で、倒された人は生きている。本当に死んでしまったのか確かめる術がない為に、そう考えてしまう人はいたし、自分自身、どこかでそうであったら良いと思っていた事があった。

「・・・あぁ、分かっているさ。このデスゲームでの死は現実での死。甦るなんて事は出来ないって・・・」

自身に言い聞かせるようにキリトは言った。やはり、頭では分かっていても、心の中で抱いている僅かな希望を、迷いを突く。そういう心理的な攻撃。本当に悪趣味だ。

「キリト、シノン。クエスト進行のフラグは進んでいるはずだ。これ以上の話は無駄だ。速攻でカタを着けるぞ。」

俺の声に頷き、三人同時に武器を構える。

「ヒェッヒェッ。それでは、お前らも死霊となるが良いわ!」

ネクロマンサーが臨戦態勢を取ると、死霊たちが襲いかかってくる。

「キリト!死霊は俺とシノンが速攻でカタを着ける!多少の時間、ネクロマンサーを頼んだ!」

「分かった!頼む!」

速攻で死霊を倒し、ネクロマンサーを倒す。こんなクエスト、一秒でも早く終わらせてやる。

「はっ!」

「やぁぁっ!」

俺とシノンはソードスキルで死霊を倒していく。死霊は脆く、まともにヒットすれば、ほぼ一撃で四散していった。

「うぉおお!」

キリトがネクロマンサーとやりあっているのを確認する。ネクロマンサーは両手長柄でキリトの攻撃を凌いでいる。

「うぉおおおおお!」

片手剣のソードスキル、ホリゾンタルを繰り出しているキリト。思ったより楽に倒せそうだが・・・

「・・・おかしい。」

ぼそりと呟いてしまう。そう、おかしいのだ。こんなに簡単に倒せるなら、俺たちでなくても、とっくにクリアされているはずだ。

「・・・!!」


背筋に寒気が走る。ゾクりとしたこの感覚は、嫌な予感が的中した事を告げていた。

「シノン!後ろだ!」

俺はシノンの直ぐ後方に新たな死霊がポップしているのを見つけ、叫ぶと同時に走り出す。

「えっ?!」

シノンは運悪く、ソードスキル後の技後硬直状態で動けなかった。

「あアアアあぁあ」

唸り声をあげながら襲いかか
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