本編
第四十五話 復活
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、よかった・・うっ・よかった・・。」
「ほら、泣くな。せっかくの美人が台無しだぞ?」
未だ泣き続けるビスマルクに、涙を拭きながら言った。
「アドミラル・・・私のせいで・・・。」
「ああっ、もう終わったことは気にしないっ!それに俺はちゃんと生きてるんだ。ビスマルクは何も謝らなくていいよ。」
「うぅ・・でも・・」
「でもじゃないっ。はいこの話終了、二度と掘り返すな。」
「え・・・で、でも・・・。」
なんだろう、これ永遠に終わらない気がしてきた。
そう思っているとビスマルクの後ろから声がした。
「あ、あのぉ?」
俺がビスマルクの後ろを見るとリンゴの皮を危ない手つきで剥くプリンツの姿があった。少し顔を膨らませている。
「プリンツか、もう大丈夫なのか?」
「はい、何とか、落ち着きました。あ、医療妖精さん呼んできますね。」
そういうとプリンツはリンゴとナイフを置いて駆け足で部屋を出て行った。
「ビスマルク。」
「ぐすっ、なに?」
俺が呼ぶと、ビスマルクは泣き止みつつある顔を上げた。
「今の状況を分かってる範囲で教えてくれないか?」
「わかったわ。」
「まず、アトミラールが倒れた後、核爆発が起きたわ。」
「核爆発・・?」
「ええ、貴族派による攻撃だったそうよ。」
まさか・・・まさか自国、それも首都で核を起爆させるなんてどんだけ狂ってるんだ。
「・・・死者は。」
「ざっと数えて、3000万人は超えるそうよ・・・。」
3000万人、第一次大戦の死者とほぼ同じじゃないか。たった1発の核で一大戦に匹敵する死者を出したというのか?やっぱり貴族派狂っている・・・。
「現在は残存戦力でミレーニアスとかいう軍と交戦中よ。海上では長門達と深海棲艦が貴族派の艦娘深海棲艦と戦っているわ。一応こちらが有利だそうよ。」
「ん?今ミレーニアスといったか?」
「ええ、ミレーニアス軍で間違いないそうよ。」
今まで二大国家に関与してこなかったミレーニアス王国が介入してきた?それもよりによって帝国側についたか・・・。ミレーニアス王国は超が付く技術大国だ。100年でようやく艦砲化で来たレーザーも彼らは短期間で作りだし、今では奴らの主力兵器はレーザーとビーム。砲弾など時代遅れと化している。噂ではワープ技術も持っているといわれているほどだ。加えて攻撃的で蛮族と呼ばれている。
損化奴らと今まさに戦っているのか?よくもまぁ持ちこたえているものだ。
これもビッテンフェルトやハイドリヒの指揮のおかげだろうな。
俺が考えているとドアが開く音がした。
ドアの方を向くとプリンツと妖精さん、そして専属の医師たちがいた。
俺の顔を見るや否や医師たちはうれしそうに駆け寄ってきた。
「閣下っ、お体に何か異常はございませんかっ?」
「いや、
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