希望と希望 後編
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もっと自信を持って指示しろ。そして戦闘に参加しろ。お前は頭が切れるんだから、このチームの司令塔なんだぞ」
「はい…………」
「次は、問題点だらけのカグラ。一人で突っ込むな。これはチーム戦だぞ?連携を取ろうにも、お前がそんなんじゃ負けにいくようなものだ。攻撃も動きも素早いが、動作が大きいんだよ。それに、仲間がやられたらより単調になる。冷静になれ」
「……………………」
「最後に、全体的に後手に回りすぎなんだよ。まあ初心者が三人いるとはいえ、フォーメーションもざる。自分達に合ってないって分かってんだよな? 」
「それはもうもちろんです。しっくり来ないんですよ」
「当たり前だな。なんせ全員猪突猛進タイプなんだからな」
「と、言うと? 」
「まあこれは一つの賭けだが、艦隊戦は出来たばかりのルールだ。定石なんてものはまだ定まってない。だったら、お前達に合った戦い方をすればいい」
何を言いたいのか分からず、俺達は首をかしげる。
「全員前に出て戦えばいい。後手に回ってやられるくらいなら先手に回れ。戦艦も含めてな」
「それって下手したらやられるんじゃねぇのか? 」
「かもな。けど、試さないと分からないだろ? 」
確かにそうだ。だがリスクも高い。戦艦に関してはやられたら一瞬で敗けが決まってしまう。
「悩んでも仕方ないわ。試してみましょう」
「いいのかアマネ? 」
「ええ。もしかしたら、上手い具合にはまるかもしれないし」
「やってみよう。いいよね皆? 」
「おうよ! 」
「ワカッタ……」
「猪突猛進タイプと言われるのは釈然としないが、いいだろう」
他の奴等も同意し、提案されたフォーメーションを試すことにした。
「さーて、どうなるかな〜?てかフォーメーションまで言っちゃったよ」
「悪いかよ? 」
「悪くはないんだけど、なんかな〜」
「まあヒロヤはコーチでも何でもないし、別にいいんじゃないかしら? 」
「アハハハハ。さて、それじゃあもう一戦やろっか」
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