希望と希望 前編
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二人共熱くなりすぎて三十分以上バトルをし続けている。
「まだまだ子供ね…………」
ーーー−−
こうして時は流れ、土曜日当日。金曜日はサクラもセシリアも生徒会の仕事もなく、ひたすらフォーメーションや連携を試行錯誤した。だが、いまだに俺達に合うフォーメーションが出来ずにいた。
「今回は午前九時からすぐに試合を開始するようよ。更に、今回の試合は艦隊戦らしいわよ」
「おっ?じゃあこのデケーアークエンジェルもとうとう出番ってわけか! 」
「ホントウにオッきい…………」
「セシリアちゃんは小さいからね。だがそれがいい! 」
「それには同意するぞ、アキザワ セイヤ」
「ムーー…………チイさくナイ」
「いや小せぇよ? 」
「………………チイさくナイ! 」
声を張って怒鳴ったようだが、それでもまだヒメラギのツッコミの声よりは小さかった。そして背中を殴られたが、全く痛くもなかった。
力弱いなお前。
「ほらそこ。もうすぐコーチが相手を連れて来てくれるんだから、そろそろ準備をしなさい」
時計の針を見るとちょうど九時を指しており、同時に部室の扉が開かれた。
しかし、入ってきたのはメガネをかけた黒髪の男と、肩にかかるぐらいの黒のストレートヘアーの女の二人の大人だけだった。
「何年ぶりぐらいだろうな。ここに来たのは」
「だいたい五、六年ぐらいじゃないかしら? 」
二人は部室の中を見渡し、最後に俺達の方を見てきた。
「お前達がトウイの教え子か? 」
「はい。ところで、ハルカゼさんはどこにいるんですか? 」
「あー…………トウイはね」
「窓から外を見れば分かる」
女が言葉を濁していると、男が窓へと親指を向けた。俺達は釣られて窓の外を見てみると、そこには地面に倒れているハルカゼがいた。
「えっ!?ちょ、これどーいう事だよ!? 」
「110だったっけ!?誰か携帯取ってくれ! 」
「ビックリ…………」
「校地内でこのような事が起きるとは…………」
「落ち着けお前ら。どうせそこの奴が説明してくれんだろ」
男の方に振り向く。女は小さくため息を吐き、男は舌打ちをする。
「ヤッホー皆。ちゃんと特訓してた? 」
さっきまで外で倒れていた筈のハルカゼがいつの間にか部室の中に立っていた。
「お前はいつになったら復活キャラが無くなるのやら………無かったらすぐに葬れたんだが」
「多分永遠に無くならないわね」
「無くなったら僕本当に死んじゃうんだけど!? 」
「いや死ねよ」
「酷い! 」
「あの〜。そろそろ俺達にも自己紹介を頼みたいんスけど」
ヒメラギがそう言うと
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