第四十三話 本郷少佐!名前から決まった探偵勝負!!その九
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「三人目は西田優一、容疑者の会社の専務」
「経営方針を巡って社長と揉めることあり」
太った初老の男だ。
「そのまた次に連なるは被害者の奥さん南崎美佐代さん」
「容疑者の愛人関係を疑っていた」
「最後は東山洋司さん、被害者の甥で副社長」
「会社を継ぐかどうかで被害者の娘と争っていた」
「以上五人」
「これだけか」
その他の五人の容疑者達を見てだった、二人はこう言った。
「全員シロ」
「俺達にはすぐにわかるぜ」
「ホシは御前だ!」
「御前しかいねえ!」
清原を指差しての言葉だ。
「他の五人にはアリバイがある!」
「事件現場にそもそもいなかった!」
「しかも全員既に誤解は解けていて和解していた!」
「全員納得していたんだ!」
「しかし手前は違った!」
「まして事件現場にいたのは手前だけだ!」
「証拠あるんかい」
その容疑者が言って来た、悪びれない態度で。
「わしがやったっていう証拠あるんかい」
「おお、それな」
「それのことだよな」
その悪びれない清原に対してだ、二人は。
まずはだ、伝馬町にある膝の上に置く石とぎざぎざの敷く場所を出してだった。
清原をそこに座らせてだ、拷問をはじめた。
「おら、吐け!」
「さっさと自白しろ!」
「御前しかいねえんだよ!」
「アリバイも何もないしな!」
「推理もので拷問で吐かせるんか!」
清原も言い返す。
「何ちゅうことするんや!」
「へっ、事件は解決すればいいんだよ!」
「それでな!」
二人は拷問しながら清原に答えた。
「途中何をしてもいいんだよ!」
「拷問してもな!」
「それで自白通りにことが進めばよし!」
「っていうか御前しかいねえだろ!」
ここでだ、二人はあるものを出した。それは。
血塗られた包丁だった、二人は清原にそれを見せて問うた。
「これ御前のだろ」
「御前が被害者刺殺した包丁だろ」
「御前の指紋も出たぞ」
「御前の家から出て来たぞ」
「何時の間に家宅捜査したんや」
「へっ、そんなの勝手にしたんだよ」
「無断でな」
家の人間にだ。
「御前のDVで別居寸前の奥さんに催眠術かけて家に入ってな」
「それで調べたんだよ」
「そうしたら御前の部屋から出て来た」
「これは動かぬ証拠だな」
「知るか」
これが清原の返事だった。
「そんなのわしの部屋にあっただけやろ」
「ああ、血は被害者のだったぜ」
「血液型もDNAも一致したぜ」
「もう逃げられないぜ」
「証拠も出たぜ」
二人は誇らしげに言う、しかし。
ここでだ、二人はこうも言った。
「けれど犯人が証拠を認めないと推理は完成しないからな」
「それが推理もののヲチだからな」
「ちゃんと手前自身に罪を認めて吐かせる」
「そ
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