第四十三話 本郷少佐!名前から決まった探偵勝負!!その八
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「それも日帝衆随一の」
「まさに最高の軍事探偵」
「そうした人物だからこそ」
「どの様な事件でもですね」
「解決してくれますね」
「任せていて問題はないでごわす」
こう言ってだった、西郷は本郷に任せることにした。大山も桂も彼に倣った。そして瞬に出陣の命が下り。
瞬はまずは京都市の図書館に行った、そこで陸軍衆の軍服を着た彫のある男が書を読んでいた。その彼が本郷だ。
本郷は瞬の姿を認めると室内では脱帽しているのでお辞儀をしてから言った。
「では」
「はい、東寺に行きましょう」
「そしてですね」
「事件を解決しましょう」
「既に犯人はわかっています」
本郷はその目をきらりと光らせて答えた。
「ですから」
「東寺に行けばですね」
「解決します」
その殺人事件はというのだ。
「私は既に全てを解き明かしました」
「そうなのですか」
「今回は捜査ではなく」
フレンチ警部の様な地道で緻密な捜査をせずにというのだ。
「話を聞いて解決しました」
「その頭脳で」
「ポワロやネロです」
エルキュー=ポワロやネロ=ウルフである。どちらの安楽椅子型の探偵であり事件の詳細を聞いて頭の中で推理をする。
「それでいきました」
「では」
「はい、東寺に行きましょう」
「それでは」
こう話してだった、二人は東寺に赴いた。その東寺では。
ジャスティスカイザーの二人はまずは容疑者達を見た、容疑者の顔触れはというと。
「清原米助か」
「職業は自称経営コンサルタントか」
「要するに総会屋か」
「ありたきりだな」
見れば如何にもガラが悪く下品な顔をしている、左足には刺青まである。
「で、会社経営の被害者と金銭上のトラブルあり」
「容疑者が色々と恐喝していた」
「あれこれ嘘をでっちあげて」
「そうしていたんだな」
「前科十七犯」
「恐喝、窃盗、詐欺、婦女暴行、傷害、強盗」
二人でその前科を読み上げていく。
「売春防止法違反、飲酒運転、麻薬密売、殺人未遂」
「凄いなこいつ」
「オンパレードだな」
「まさにザ=容疑者」
「顔立ちもな」
「しかも名前もな」
その清原米助という名前はというと。
「そのままだな」
「この作者の作品での悪役によくある名前だな」
「っていうか完璧だろ」
「清原とか何とかな」
この作者の名前では常に悪役である。
「それでか」
「今回も容疑者筆頭か」
「で、他の容疑者か」
「ざっと見たら」
他の面々はというと。
「進藤健一、職業ラーメン屋」
「容疑者のよく行く店の親父」
ぱっとしない外見の中年男だ。
「宮田優子、容疑者の会社の秘書」
「容疑者とは愛人関係の話があるも実は違う」
色っぽい泣き黒子のある大人の女だ。
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