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ホテル
10
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のである。
「押さえてあります」
「さて、後は土竜が穴から出るだけだ」
 山根は通風孔を見てこう言った。
「出て来たところをな」
「一網打尽ですか」
「それにな、暴れたところで」
「この数の警官じゃ無理でしょうね」
「おい、いいか」
 山根は自分の周りにいるその警官達に対して声をかけた。
「暴れたら容赦するな。相手は誘拐の常習犯だ。いいな」
「了解」
 制服の警官達がそれに答える。
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