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D&Dから異世界に迷い込んだようですよ?
2話
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、凄いです! これで水を他から買わなくてもすみます! 皆大助かりです!」

 彼女は喜びを体で表現するように、飛び跳ねる。その勢いはウースに抱きつかんばかりだった。

「喜んでもらえたようで何よりだ」

 ウースは喉奥で笑いを堪えながら述べる。

(後は……)

 すでに彼は次の行動を考えていた。

「さて、彼等の所に移動しようか」
「はいな・・・・・・お先に戻りますよ」

 ウースの言葉に、黒ウサギがうなずく。少しの間のあと、彼女は兎の様に飛んだ。
 今貯水池の前ではしゃいでる子供達やジンの前まで、黒ウサギは簡単に移動した。
 ウースも台座に続く橋を渡って、子供達の所まで歩いていく。
 彼はジンの前に立つと、自慢げに胸を張りながら口を開く。

「どうかな。朝方言った。大体の事はできると言う証明にはなったかい?」
「ええ。ありがとうございます」

 ウースの言葉にジンは頷き、お礼の言葉発した。

「ウース様ありがとうございます!」

 狐耳の少女が頭を下げたのを皮切に、他の子供達も感謝の言葉を投げかける。

「何、いいさ。宿泊料代わりの一環と思ってくれればいい」

 彼の言葉を聞いた黒ウサギとジンが、表情を曇らせた。が、それも一瞬で消す。
 無論、ウースは見逃さないが、問いただす事はなかった。

「そういえば、今何時くらいかな?」
「太陽があちらにあるので」

 ウースの質問に黒ウサギが反応する。太陽の位置を確かめる。

「あと少しでお昼時です」
「まだ午前中か」

 黒ウサギの答えに、ウースが何か考えるように首を捻る。
 その間に、ジンが子供達に、

「皆は先に行ってお昼の準備をしていて」

と指示を出した。彼等彼女等は素直に聞き入れて、館に向かう。
 子供達がいなくなると、ウースはジンの方に視線を向けて、疑問を投げかけた。

「ここら辺に動物や魔獣が出る場所ってあるか?」
「え。あ、あるにはあります」
「と言う事は魔獣とかに迷惑しているのもいるよな」
「まあいますよ」

 ジンは意図がわからず戸惑いながらも、ウースの質問に答えていく。
 何か考え付いたのか手を叩く。

「よし、ちょっと其処に行って動物狩ってくるから、案内してくれ」

 ジンが慌てるように、黒ウサギに視線を向けた。
 彼女も前に出て、ウースに向かって口を開く。

「待ってください」
「悪いが今日中に行いたい」

 黒ウサギの話を遮るように、ウースが話していく。

「勿論幾つか、目的がある。此方のモンスターの強さ。そのモンスターに対して、魔法が通じるかどうかとかね」

 どうにもウースは、この事に関しては引く気がないようだった。
 ジンと黒ウサギは、互
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