2話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、凄いです! これで水を他から買わなくてもすみます! 皆大助かりです!」
彼女は喜びを体で表現するように、飛び跳ねる。その勢いはウースに抱きつかんばかりだった。
「喜んでもらえたようで何よりだ」
ウースは喉奥で笑いを堪えながら述べる。
(後は……)
すでに彼は次の行動を考えていた。
「さて、彼等の所に移動しようか」
「はいな・・・・・・お先に戻りますよ」
ウースの言葉に、黒ウサギがうなずく。少しの間のあと、彼女は兎の様に飛んだ。
今貯水池の前ではしゃいでる子供達やジンの前まで、黒ウサギは簡単に移動した。
ウースも台座に続く橋を渡って、子供達の所まで歩いていく。
彼はジンの前に立つと、自慢げに胸を張りながら口を開く。
「どうかな。朝方言った。大体の事はできると言う証明にはなったかい?」
「ええ。ありがとうございます」
ウースの言葉にジンは頷き、お礼の言葉発した。
「ウース様ありがとうございます!」
狐耳の少女が頭を下げたのを皮切に、他の子供達も感謝の言葉を投げかける。
「何、いいさ。宿泊料代わりの一環と思ってくれればいい」
彼の言葉を聞いた黒ウサギとジンが、表情を曇らせた。が、それも一瞬で消す。
無論、ウースは見逃さないが、問いただす事はなかった。
「そういえば、今何時くらいかな?」
「太陽があちらにあるので」
ウースの質問に黒ウサギが反応する。太陽の位置を確かめる。
「あと少しでお昼時です」
「まだ午前中か」
黒ウサギの答えに、ウースが何か考えるように首を捻る。
その間に、ジンが子供達に、
「皆は先に行ってお昼の準備をしていて」
と指示を出した。彼等彼女等は素直に聞き入れて、館に向かう。
子供達がいなくなると、ウースはジンの方に視線を向けて、疑問を投げかけた。
「ここら辺に動物や魔獣が出る場所ってあるか?」
「え。あ、あるにはあります」
「と言う事は魔獣とかに迷惑しているのもいるよな」
「まあいますよ」
ジンは意図がわからず戸惑いながらも、ウースの質問に答えていく。
何か考え付いたのか手を叩く。
「よし、ちょっと其処に行って動物狩ってくるから、案内してくれ」
ジンが慌てるように、黒ウサギに視線を向けた。
彼女も前に出て、ウースに向かって口を開く。
「待ってください」
「悪いが今日中に行いたい」
黒ウサギの話を遮るように、ウースが話していく。
「勿論幾つか、目的がある。此方のモンスターの強さ。そのモンスターに対して、魔法が通じるかどうかとかね」
どうにもウースは、この事に関しては引く気がないようだった。
ジンと黒ウサギは、互
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ