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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter38
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ないから一応、護身用の物は持っていた方がいい」

「わかりました、一応ベレッタを持っておきますね」

「それじゃあな、また明日」

「はい、また明日」

そういって俺は圭の部屋の窓から外に飛び降りて正面の避難民がいるところに戻った。

「……」

親子関係…か

俺にはそういったことはあまりわからない…俺の両親は小学入学の少し前に消息不明だからそういった思いは一度もなかった。

もし父さんや母さん達が一緒にいたなら俺もそういった気持ちを持つことがあったのだろうか…

いやこれは所詮もしもの話だ…

今すべきことはこの戦いをいち早く終わらせて生き残っている人達をこの戦いから解放することだけだ。

そのためにも

「頑張らないとな」

改めてこの戦いへの決意をして避難所を歩いていると視界の隅に妙な人物が映る。

「ん?」

外装は黒いローブで覆われて顔をフードで見えない…

だが、そいつからは何か感じたこともないほどの威圧感を出していた。

気になる人物を見ていると…

「っ!?」

人物はこちらを見た、確実に視線と視線が合わさった

それだけで俺の体が危険だと警告し直ぐにでもアークを起動させようと構える。

「……」

目があった奴は俺を見た後人気のない敷地内の隅に移動してかなりの身のこなしで壁を飛び越していく。

「逃がすか」

俺も追うことを決めて走りだしバリアジャケットを装着しとアークを腰に付けて跳躍して壁を飛び越しコンクリートの車道の真ん中で着地し辺りを見渡すと、奴の後ろ姿を目視する。

「こっちか」

おれもその後ろ姿を追って同じ方向に走り出した。


このときの俺はまだ…あのとき言った言葉があのような悲劇を生むとは微塵も思いもしなかった。

「くそ、見失ったか」

あの謎の人物を追いかけては来たのだが途中で見失い周囲を見渡して探しているがどこにも見当たらなかった。

正直にあの人物のことは気になる。

あれだけの威圧感を出していたのだ、気にならないはずがない。

といっても見失ってしまったのならこれ以上追跡しても意味がないかもしれない。

「取りあえず帰るかもう辺り暗くなったし顔見かけないって心配されも困るしな」

追っているうちに日が落ちて月が上り始めていた。

ここからそれほど祠堂家は遠くないから20分もあれば帰れるだろう。

そういって引き返そうと足を運ぶ。

「…仕込みは完璧か?」

…運ぼうと思ったら何やらこの近くで男性の声が聞こえてきた。

「ああ、これで問題なくいけるさ」

いるのは二人組でなにやら悪さをする会話の内容だ。

気になり住宅の敷地の壁から道路を覗くと私服
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