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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter38
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当に何でも覚えておくものだな」

危機一髪、教官に教えてもらったピッキングスキルが役に立つとは思ってもなかった。

「いいな圭、もう二度と外に出ようとするなよ」

ん?この声は…

そういって男性の足音は次第に遠くなっていき扉を開けて外の様子を見ると誰もいなくなったので先程男性が出てきた扉の前に立つ。

「さっきの人…源司さんだったよな…ってことはここって圭の部屋か…」

そう思い圭の部屋の前で扉をノックする。

「…誰ですか?」

部屋の中から圭の声が聞こえてきて俺は部屋の中に入った。

「あの勝手に入って…雄也先輩!?」

中にはこの前のボロボロな制服ではなく清楚な

「よ、よう、後余り大きな声は出さないでくれ…見つかったらいやだから」

外からはこちらにくる足音も気配もない…感ずかれなかったようだからよしとしよう。

「…もしかして…聞いてましたか…お父さんとの…会話」

「…いや、最後の会話だけ…それだけしか聞いていない」

…それだけでも圭が父親を嫌っていることはすぐにわかったけど…

「少し話を聞いたほしいんだけど…いいですか?」

「…ああ、それで少し圭が楽になれるんだったら」

「ありがとうございます、先輩、私のお父さん、IT企業の社長でね、昔はいつも優しいお父さんだったんだ…だけどね、少しずつ会社の利益が不利益になってきて、お父さん、お酒に溺れて私やお母さんに暴力振るうようになったんだ」

「…」

「今回のパンデミックでも、お父さんチャンスだっていってた…この家に避難してる人少ないの気がついてますか?」

「ああ、圭と一緒に入ったときからその事には気がついてた」

「あの人たちはね、全員資産家や大企業の関係者の人たちなの…理由は助けた借りで会社の繋がりを作ること…」

なるほどコネを作るってわけな

「どうして、こんな時なのに自分の私欲のための基盤を作ろうなんて…可笑しい話ですよね」

「確かにな」

あれがしたい、これがしたいとみんなが同じ方向を向いているわけではない、このときだってそうだ

みんなが1つに纏まるということはそれほど難しいことなのだと改めて実感する。

「ねえ、先輩?」

「なんだ?」

「この戦いが終わった後、私と駆け落ちしましょう」

「な、なにいってんの!?」

突然の爆弾発言、流石に予想外の言葉に戸惑いを隠せられない。

「あははは、冗談ですよ、先輩…そろそろ誰か来たら先輩見つかるかもしれませんし、こっそり抜け出した方がいいですよ」

全く本当だったらまじで冗談じゃないぞ。

「わかった、そこの窓から飛び降りて出るから問題ないし、それと此処は圭の家だけど何があるか検討もつか
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