暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-A銃士と挑戦者〜The Crisis of Aces〜
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でも強い方なんだろ? 相手はどんな奴だったんだ?」ルシルを重体にした相手のことを訊いてきた。

「広域指名手配犯レーゼフェア・ブリュンヒルデ。そして新たに手配されるフィヨルツェン・ブリュンヒルデ。同じく指名手配された、融合騎アギト。この3名がルシリオンを撃墜したと思われます」

“エヴェストルム”に残されてた僅かな記録映像。その1シーンが静画としてテーブル上のモニターに映し出された。映っているのは3人の女。1人はレーゼフェア。そしてフィヨルツェンだ。共にルシルやオーディンがその存在意義っていう“エグリゴリ”のメンバーだ。そんでもう1人の小せぇ子供が居る。中でも驚いたのがその子供、アギトの存在だった。アイツが向こう側に居た・・・。

・―・―・回想だぜ・―・―・

ひでぇ怪我だったのにコード・エイルって魔術で完治させたルシルは、葬式の後すぐに検査入院ってことで病院に1泊。その翌日、あたしらは先生からルシルの左目が失明しているのを知らされた。

「ルシル君・・・」

目に涙を湛えたはやてが、ベッドの上に座るルシルの左頬に手を添えた。そんでアイリは「ホントに見えないの?」ボロボロ泣きながら、はやてとは反対の右頬に手を添えた。

「大丈夫だよ。右目はちゃんと生きているから、2人の顔もちゃんと見える。だから泣かないでくれ」

ルシルはどっかぎこちない笑顔ではやてとアイリの頭を撫でると、「うん」袖で涙を拭ったはやて達も微笑み返した。とそこに「しかしお前ほどの騎士を返り討ちにする相手など居るものなのか?」シグナムが唸った。ルシルは無言になって、「それは・・・――」口を開きかけたところで、「こんにちはー」なのは達がやって来た。

「みんな。なんだ、わざわざ来てくれたのか? それにユーノまで! うわ、すごい嬉しいぞ!」

「あはは。お互いに数少ない男友達だからね」

「チーム海鳴の仲間だもん」

「当たり前よ」

「退院祝いのフルーツの詰め合わせ、海鳴市に帰ったら渡すね」

「それにしても。あんだけの怪我を目覚めてすぐに自分の魔法で完治させるなんて、やっぱモンスターだね♪」

「っ!? ア、アリシア! コラ、なんてこと・・・!」

一気に騒然になる病室。ルシルは笑顔を作るんだけど、やっぱぎこちなかった。あたしですら気付けるんだからはやて達もぜってぇ気付いてるんだろうな。

「でもさルシル。あなたをあそこまで痛めつけられるのって、わたしの中じゃ答えは1つしか無いんだけど・・・」

シャルがそう言ったらシグナムも「やはり、か。嫌な予想は当たってほしくはないな」って俯いた。ルシルはベッド側のナイトテーブルの上に敷かれたハンカチに置かれた“指環”に「エヴェストルム。残された記録映像を」そう命令した。
そして展開
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