暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-A銃士と挑戦者〜The Crisis of Aces〜
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スバルを伴って奥の部屋に入って行って、入れ代わりに「こんにちは、みなさん」次女のドゥーエがまた別のキャスター付きのワゴンを運んで来た。乗せられてるのはティーカップ3客。それと新しいクッキーが山盛りのお皿が1枚。一尉たちの分だな。ドゥーエは一尉のお茶の用意をして「何かご用があれば呼んでください」また奥の部屋に戻って行った。

「・・・。良い機会だ。なあ、嬢ちゃん達。坊主の様子はどうだ? あれから嬢ちゃん達チーム海鳴とは会えなくてな。アリサ嬢ちゃんもあれを節目に別の隊に異動しちまったし。ま、俺が108部隊の隊長になったら引き抜くつもりだけどな。って、その話は今は関係ねぇな。俺ぁ、坊主のあれからを知りたかったんだ」

お茶を啜った一尉からの質問。あたしらは顔を見合わせて、頷き合った。まずは「家じゃまぁ、普段通りに過ごしてるかな」あたしら家族が、家でのアイツの様子を話し始めた。

「ちゃんと喜怒哀楽の感情は生きてはいます。しかし・・・」

「しかしあの事件以降、ルシル君の喜と楽はどこかぎこちないですぅ・・・」

「こう言っちゃなんだけど〜。お葬式でのあの子の言葉が一番の原因だと思うんだけどね」

アイリがムスッとした顔でそう言うもんだから、「アイリ!」あたしは頭を叩き、シグナムは肩を掴んで、リインは両手でアイツの口を押えた。

「良いんだよ嬢ちゃん。・・・そうだよな。すまねぇな。ありゃ酷かったよな〜」

一尉が右手で顔を覆って大きく溜息を吐いた。そんで今度はなのはの番だ。学校でのルシルの様子はあたしらは知んねぇかんなぁ〜。一体どんな感じなんだろ。

「私も、ルシル君の感情のぎこちなさを感じてます。これまでと同じように学校でも変わらずにちゃんと友達付き合いをしてることはしてますけど・・・。それでもやっぱり以前のように本気で、全力で、笑うことはなくなったと思います」

なのはが言うには、ルシルはクラスメイトとはちゃんと笑顔で話しもしてるし、イベントなんかにも積極的に関わって人気者だって話だ。

「でも、どう見ても明らかに喜と楽の感情を殺してるんです。私も以前は自分を抑えてばかりだったから、ルシル君が感情を抑えてるのがすぐ判りました。もちろんチーム海鳴のみんなだって気付いてます」

ルシルの奴、マジでヘコんでたかんなぁ、スバルのあの言葉に。ありゃあたしも堪えるわ。

「そうかい。俺ぁ、女房の葬儀の後、坊主が入院する病院に行ったんだが。そこで言ったんだよ。女房の死を責任に感じているなら、女房の分まで笑ってやってくれ、ってな。クイントは坊主のことが本当に気に入っててな。絶対にそう言うと思ってんだ。だが、そうだよな。そう簡単には割り切れねぇよな」

目頭を揉む一尉はまた大きな溜息を吐いた。そんで「にしてもな。坊主は本局の中
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