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たりのが」
「高さか」
それを聞いた山根の頭の中で何かが閃いた。稲妻の様に。
「それだ」
「それだって!?」
「高さが一緒のビルが並んでいるんだな」
「ええ、そうですけれど」
尾松は戸惑いながら言葉を返す。
「それが何か」
「そこにトリックがある」
山根は言った。
「犯人がいるとするとだ」
「ええ」
「その建物の何処かにいるな」
「何処かに」
「まずはそれを調べるぞ」
「ビルをですね」
「わかるか」
尾松の言葉を聞いてニヤリと笑った。あの不敵な笑みを戻していた。
「その中にいる人間だ」
「まずはそれを」
「そうだ、一つずつ調べていくぞ」
山根は早速動きはじめた。だが。
「ただ、これかなり厄介ですよ」
尾松が止めてきた。
「どうしてだ?」
「あそこ結構風俗の事務所がありますよね」
「ああ」
そういう街なのである。当然のことであった。
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