マブラヴ
1229話
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が。
日本の風景を壊させる訳にはいかん、とかな。
火星の息吹作戦への参加は結構渋ったが、恐らく日本がBETAに攻められるような事になれば、自分から進んで防衛戦に参加しそうな気がする。
「日本の方に関しては特に問題はないらしいな。崇継と恭子がそれぞれ征夷大将軍と当主になるのは、いつくらいになりそうか分かるか?」
「……そうですわね、今回の功績は文句なしに大きいというのもありますし、恐らく3月……ずれ込んでも4月くらいになると思いますわ」
「そんなに遠くの話じゃない、か。だとすれば、何か祝いの品を用意しておく必要があるだろうな」
あやかの言葉に、祝いの品として相応しい物が何なのかを考える。
豪勢という意味では、それこそ征夷大将軍になるんだから他の奴等からも色々と貰うだろう。
だとすれば、友人として何か……いっそいつでも俺と繋がる通信機でも送ってやるか?
夕呼にやったのと同じ奴になるが、日本の征夷大将軍として活動するのであればありがたい代物だろう。
……うん?
「崇宰家の方は恭子が崇継に協力している、斉御司家は今現在の征夷大将軍。だとすれば、九條家と煌武院家の方はどうなっているか分かるか?」
「城内省は煌武院家を次期征夷大将軍にしようと画策しているようです」
「ちょっと待て」
千鶴の言葉に割って入ったのは、スレイ。
その表情には驚きと不審が浮かんでいる。
「煌武院家というのは、確か悠陽とかいう子供が次期当主の有力候補ではなかったか?」
「そうね。だからこそ城内省としては煌武院家を次期征夷大将軍に……と思ってるんでしょうし」
「傀儡か」
不愉快そうに呟くスレイ。
「そう心配しなくてもいいんじゃないか?」
俺の口から出たのは、特に気にしていないといった言葉だった。
実際、そこまで心配する事はないと思う。
何故なら……
「あの煌武院悠陽って子供は、何気に結構強かだぞ。城内省の奴が操り人形として操ろうとしても、恐らく糸を切って自分で動き出す」
会った回数自体はそれ程多くはないし、会話をした回数も少ない。
それでも、人間の器としての大きさはかなりのものだというのが理解出来た。
月詠が仕えているのも納得だな。
完全に俺の独断だが、恭子以上崇継以下……といった印象だった。
それ程の器を持つ者が、城内省の言いなりになるかと言われれば……
「なるほど。なら、一応こちらから接触してみるというのはどうかしら?」
俺の言葉を聞いて、レモンが呟く。
「その辺は少し難しいですわね。現在シャドウミラーが公式に接触しているのが、斑鳩家と崇宰家。幸いその両家は元々関係が悪くなかったこともあって、行動を共にしていますわ。ですが、煌武院家は私達とは接
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