マブラヴ
1229話
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て? それともオーストラリア?」
……一瞬悩んだが、オルタネイティヴ4の成果とするには少し厳しいだろう。
そもそも、火星の息吹作戦でメインを張ったのはあくまでも俺達シャドウミラーだ。
一応A-01部隊がいるにはいるが、それでもおまけ程度の扱いでしかない。
それに……
「オーストラリアにしてくれると、政治班としては嬉しいですわね。火星の息吹作戦で日本からの戦力だけを連れていった事により、オーストラリアの方で不満に思っている人が多いので」
あやかの言葉通り、今回の作戦では日本をちょっと贔屓し過ぎたというのもある。
勿論必要があったからこそ連れていったのは事実だが、オーストラリアにしてみればそれで納得しろってのは難しい。
「まぁ、それは任せる。後は……ああ、そうそう。各世界に対する報酬は?」
視線を千鶴の方へと向ける。
今回の作戦に他の世界から戦力が派遣されてきたのは、当然ボランティアという訳ではない。こちらが傭兵として雇った以上、報酬は譲渡されて然るべきだ。
「そちらに関しては、後日資源として引き渡す予定になってるわ。石油やレアアース、レアメタル、金といった具合よ。技術……という人達もいたけど、その辺は交渉で資源とさせて貰ったわ」
「そうか、それならいい。出来れば技術はあまり渡したくないし」
「あのね、アクセル君。他の世界に対して報酬の支払いをする為にも、出来れば早い内にBETAの死骸が入ったコンテナを持ってきて欲しいんだけど」
「あー……うん。分かった。明日にでもマブラヴ世界の火星に行ってコンテナを空間倉庫に入れて持ってくる」
なるほど、提供する資源の原材料はBETAか。
まぁ、元々キブツを使って資源を作る予定だったんだから、特に驚きはないが。
向こうにしたところで、何を原材料にしているのかというのは殆ど気にしてないだろうし。
……まぁ、さすがにBETAを原材料にした食料を渡されたりすれば、怒ってもしょうがないが。
「ふむ、日本を贔屓したという先程の話で思い出したのだが、日本の征夷大将軍や崇宰家の当主の件はどうなっているのか分かるか?」
「ああ、そちらならほぼ問題なく決まりそうだという事ですわね。何か余程の事があれば、話は別でしょうが」
コーネリアの質問にあやかが答える。
その言葉を聞いて安堵したのは、決して俺だけではないだろう。
何しろ、日本という国はマブラヴ世界で俺達にとって重要な国なのは間違いない。
重慶ハイヴを基地化して、BETAとの最前線にいるというのもある。
俺達がこの世界に来る前だが、独力で第3世代戦術機を完成させた技術力や、夕呼のように有能な人材もいる。
まぁ、エヴァのゴリ押しがあったというのも、微妙に関係しているんだろう
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