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RSリベリオン・セイヴァ―
SIDESTORY「ラルフ・ヴィンセクト」&外伝の資料設定
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「その傷、臨海学校の時どうやって誤魔化していた?」
ふいにラルフが尋ねた。すると、彼女はブラの中から、指の腹に収まるほどの小さい円状の器具を取り出して、ラルフに見せた。
「これはね? マイクロ並みに薄いホログラム映像を出して体を誤魔化すことができるの」
そういうことか、いままで臨海学校で海水浴や温泉の時も肌のホログラムを身包ませて隠していたということか……
「……」
すると、ラルフはクローゼットからタオルケットを取り出して、それを彼女の頭上へ落とした。
「やる気が失せた。出てってくれ……」
「ラルフさん……」
ベッドへ座りこむ、ラルフは複雑な心境に苦しみだす。
「早く出てけ……!」
「……」
シャルロットは黙って頷き、そのまま彼の部屋を後にした。
「まぁ……シャルロット?」
ラルフの自室から出ると、そこにはジェーンが彼女のその姿を見て目を丸くさせる。
「どうしたの……!?」
「ごめんなさい、ジェーンお母様……私、やっぱりラルフさんにあの事を……」
「そう……いいえ、謝るのは私の方よ? 私があの子の話をしなければよかったのに……」
「お母様のせいではありません。私が、ラルフさんと仲良くできたらと思ってやったことですから」
「……」
ジェーンは、ラルフに対して激怒することはなかった。それは、自分が彼女にラルフの過去を話してしまったことに責任を持ったのである。
「大丈夫ですお母さん。ラルフさんは私に何もしませんでした。ただ……私の背中の傷だけは見られてしまいましたけど」
「きっと、ラルフもいつか必ずわかってくれると思うわ? 私も、協力するわね」

翌朝、昨日のことはまるでなかったかのようにラルフは食卓に居た。
「……」
シャルロットは、時折ラルフを見た。しかし、彼は食器の上の朝食しか見つめず、静かにフォークとナイフを動かし続けていた。しかし、いつもの彼とは違って何となく元気のない雰囲気であった。
無言のまま食事は終わり、シャルロットはジェーンと台所で片づけをし、アランは司令部へと向かった。
時期に、彼女も片づけを終えてテーブルに座るラルフを見た。
――ラルフさん……
そして、彼女は勇気を振り絞って彼の前に歩み寄る。
「ねぇ? ラルフさん」
「……?」
そんなシャルロットの声に、ラルフは顔を上げる。
「なに……?」
「ええっと……その、映画のチケット貰ったの! 今日、一緒に見に行かない?」
と、彼女はラルフの前にチケットを置いた。それを貰ってくれるのか、それとも手に取って目の前で破り捨てるのだろうか、どちらにせよ彼女の緊張は止まらない。
だが、以外にもラルフは手に取ると、それを大事そうに懐へしまい込んだ。
「……考えておく」
「あ、ありがとう! 上映時間は、今日の三時までだからね? 場所
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