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RSリベリオン・セイヴァ―
SIDESTORY「ラルフ・ヴィンセクト」&外伝の資料設定
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「認めてたまるかってんだ……!」
しかし、頑固にも彼はシャルロットを否定し続けた。
だが、そんな彼のいる自室のドアからノックが聞こえた。
「ラルフさん、入ってもいいですか?」
また、シャルロットの声が聞こえてきた。
「……入りな」
しかし、ラルフはそんなシャルロットを自室へ入れた。そのまま黙り続けて居留守をつかおうともしたが、やはり彼女の過去について少なからず気になった。
「お邪魔するね? ラルフさん……」
「何か用?」
「そ、その……先ほどジェーンお母様からラルフさんのことでお話したの」
「母さんにチクったのか?」
「ち、違うよ! そのね? ラルフさんの、小さい頃の過去を聞かせてもらったの……」
「……!?」
その瞬間、ラルフは完全に自我を失い、怒りしか見えなくなった。
彼は、つかさずシャルロットを平手打ちして床に倒した。
「テメェ……どうしてそれを聞いた!?」
「だって……ラルフさんのことを、もっと知りたかったから」
「余計なお節介だ! お前みたいなビッチは、二度と口がきけないようにしてやるよ!?」
怒りに身を任せたラルフは、へこたれる彼女の腕をつかみ上げて、ベッドへ突き倒した。
「好きでもない奴に無理やり抱かれる恐怖というものを、お前にも味合わせてやる!!」
ラルフは、両手で彼女の身に纏う衣類をビリビリと破り捨てていく。そして、ボロボロになったシャツと、下着だけの彼女の肌が露となる。
「や、やめて……!」
涙ぐんで顔を赤くする彼女は両肩を抱いて怯えだす。しかし、ラルフの興奮は止まらない。
「うるせぇ! とっとと後ろを向け!?」
嫌がる彼女を強引に掴んで、腰を向けさせた。すると……
「!?」
彼女の背には、ラルフさえも目を見開くほどの光景が飛び込んでくる。
それは、彼女の背には鞭で叩き付けられたような傷が何カ所も、その白い肌に刻みこまれている。
「いや……見ないで!?」
泣いてしまうシャルロットに、ラルフはそっと彼女から両手を放した。そして、問う。
「何だよ……何だよ! この傷は!?」
「……正妻から受けた傷だよ?」
「正妻? お前……」
「私は……父親の不倫相手との間に生まれた娘なの。でも、お母さんは病気で死んじゃって、そのあと、私にISの適正能力高く出たことから、ISの開発業者の社長を務める父親の元へ引き取られたの」
「……金儲けのために、今更父親気取りということか?」
「父親は、私に愛情なんてものは与えなかった。すべて売り上げのためだけに私を道具として扱った。そして、なによりひどかったのは……正妻による虐待だった。そりゃあ、不倫相手の子供と聞いたら、誰だって恨みたくなるよね? 私は、毎晩のように正妻に呼び出されては鞭で体を叩かれ続けた。ストレス解消のオモチャになってね?」

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