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RSリベリオン・セイヴァ―
SIDESTORY「ラルフ・ヴィンセクト」&外伝の資料設定
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妻の顔面を思い切り殴った。
「ラルフさん……!」
一安心したところで、シャルロットはつかさずラルフの胸へ飛び込んで泣き始めた。
「バカ、くっつくな……シャツが汚れんだろ?」
「だって……だってぇ……!」
一行に泣き止まないシャルロットに、ラルフはまたため息をついた。
「ぐ、うぅ……キサマァ!!」
しかし、気絶し方に思えた実父はゆっくりと目を覚ますと、手元に転がる銃を再び握りだして、ラルフの背へ銃口を向けたのだ!
「ら、ラルフさん!?」
そんなシャルロットは銃を向ける実父に気付いた。
「死ねぇ!?」
「危ないっ!!」
そして、一発の銃声が響いた。
「シャルロット……!?」
ラルフは、自分を庇って盾になったシャルロットを見た。
「!?」
つかさずラルフはランスロットの片方を実父へ投げ飛ばし、銃を握る彼の片腕を切り落とした。
実父は悲鳴を上げる。
「う、うぅ……」
銃弾を受け、唸りながら苦しむシャルロットを、ラルフはゆっくりと地面へ寝かせた。
「……何故、僕を庇った?」
ラルフが、まず最初に彼女へ発したのがその問いだった。
「はは……何でだろうね? 好き、だからかな?」
微笑みながら彼女は弱々しい声で答えた。
「俺はお前に辛くあったんだぞ? お前を憎んでいたんだぞ?」
「それでも……私、ラルフさんのことが、一番気になっていたの……最初は怖そうだった。けど、双剣で戦うあなたを見て……凄くカッコよくて……憧れて……」
「喋るな。傷に障る」
しかし、それでも彼女は喋り続けた。自分が思うことを、憧れの人物へ。
「私もいつか……ラルフさんみたいに……」
「もういい……!」
「こんな……カッコいい人と、友達に慣れたら……」
「もういい! 喋るな!!」
ラルフは両耳を押え、苦しむように叫んだ。
しかし、そんな彼の目からは細い涙が頬を伝っていた。
「私のために……泣いてくれるの?」
「そんな……! 俺は……」
今まで、彼はISの女性を憎むことを糧に生きてきた。しかし、今のシャルロットのために涙を流してしまえば、今まで生きてきた理由が無意味なりそうで怖く、しかし涙を止めようとしても止まらずに次々に頬を伝い続ける。そして複雑な心境に苦しみだした。
その後、デュノア達は警察によって連行され、殺人未遂で逮捕された。
また、銃弾を受けたシャルロットは急所が外れ、命に別条はなく無事に日常生活に復帰した。

数日後、シャルロットは今日もジェーンと共に朝食を作っていた。そして、食卓には新聞を読みながらこちらへ微笑むアランと、いつものように静かなラルフが座っている。
ヴィンセクト家の朝食は、ラルフ以外は会話を交わしながら食事がすすむ。食事を終えて、アランは司令部へ、そしてラルフはテーブルからテレビを見ていた。

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