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RSリベリオン・セイヴァ―
SIDESTORY「ラルフ・ヴィンセクト」&外伝の資料設定
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くては、怖い女店長に暴行を振るわれる。
「あら? どうしたの? お嬢……もしかして、坊や?」
すると、そこには中年の女性がこちらへ歩み寄ってきた。しかし、ラルフから発せられた言葉は、彼女に衝撃を与えた。
「おばさん……僕を、買って?」
「!?」
その一言が、彼女の心を突き動かしたのである。
「どうして、こんなところで女の子の格好をしているの?」
「お仕事だから……売春のお姉さんにお金を渡さないと叩かれるから……」
女性は、ラルフの返答から、この少年がどのような経緯でこのようなことになったのかを理解し、そして肩掛けを濡れる少年に覆いかぶすと、ラルフを優しく抱きしめた。
「まぁ……かわいそうに? おばちゃんのお家へいらっしゃい?」
「……」
ラルフは、言われるがままにこの女性、ジェーンの元へついて行った。どうせ、家で犯されるのだろうと思っていたが、そうではなかった。家では温かい部屋で暖かい食事と、温かい愛情をラルフへ与え続けたのである。
こうして、ラルフはヴィンセクト家の人間となった。しかし……どんなに彼へ愛情を注いでも、やはりジェーン以外の女性に対する憎しみは消えることはなかった。毎晩、女装をされては女性に犯される悪夢を見続けては苦しみだすこともあった。
ジェーンや、彼女の夫のアラン(ラルフの司令官)にから愛を育まれるなか、心の底ではずっと孤独に生き続けてきた。
やがて、16歳になった彼はRSの存在に気付き、世のISの女性たちに復讐できることに希望を持ち、彼は自らアランに装着者の志願を言った。
それからというもの、成人を向かえた彼はRSランスロットを駆り、多くのISの女性やターゲットを殺し続けた。その功績によって、いつしか彼は筆頭と呼ばれる分類に入り、そして世界を飛び回りながら暗躍を続けた。
後に、IS学園でデュノア社から来たシャルルというターゲットと出会う。だが、彼女はシャルロット・デュノアという少女だということにすぐ気づいた。当時、女装をしながら売春をしていた少年時代の影響から、彼の感は鋭く的中したったのだ。
そうして、彼女を強引に問い詰めて白状させることに成功し、ランスロットの刃をシャルロットへ向けようとした。
女が男装するということが、自分の過去と重なり、比較し、そして激しい怒りを感じた。自分は嘗ての幼い頃、女装されて女に抱かれつづけたという忌まわしい悲運を背負っているというのに、目の前で覚悟なしに男装したシャルロットに激しい憎悪を抱いたのである。
だが、そんなところで義父のアランが養子にすると言いだしたので、ラルフは二人を裏切ることはできずに、仕方なくシャルロットを迎えることになった。
しかし、自分の唯一心を許せる憩いの場へISの女性が踏みこんでくることにラルフはとてつもない怒りを覚えた。
いつしかこの家から
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