第六話
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だの嫌がらせにしか思えん。本当に悪趣味、というか非人道的過ぎる。
「案外、簡単だったわね。」
シノンも拍子抜けしたような表情だ。
「お前ら、息ピッタリだな。俺の出る幕が、全く無かったよ。」
少し遅れてキリトが来る。
「ここしばらく組んで戦っているからな。自然と連携も上手くなろうってもんだ。」
キリトの言葉に何故か照れ、それを隠す為に背を向けて応える。
「でも、正直助かったよ。偽物だと分かっていても、やっぱり少し戸惑ってしまった。」
頭では分かっていても・・・ってやつだな。覚悟はしていても、やはり辛いだろう。
「覚悟はしてきたつもりでも、実際に対峙したら・・・情けないな。」
俯き、低い声で言うキリト。
「情けないと思う事はない。人として、その反応は間違いじゃない。躊躇なく斬れる奴の方が異常なのだと俺は思うぞ。」
「私もそう思う。キリトもジンガも、知っている顔の死霊が出たら言って。私が倒すわ。」
頼もしいな。そろそろ一人立ちしてしまいそうだな・・・
「あぁ、ありがとう。頼らせてもらうよ。」
「助かる。その時は頼んだぞ。」
口々に礼を言う俺たち。まぁ、俺の知り合いは皆まだ生存しているはずだから、心配は無いが。
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