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た顔で首を傾げてきた。
「確かにな、その線もある」
「はあ」
こうした仕事に就いていてはどうにも否定出来ることではなかった。転がっている死体が普通のものとは限らないからだ。とても表には出せないようなものや話も実に多いのだ。
「しかしな、そればかりじゃない」
「どういうことですか?」
「一旦幽霊から離れるんだな」
山根は言う。
「そうすると見えてくるぞ」
「!?何がですか?」
だが尾松にはわからない。ついまた考える顔をしながら首を傾げてしまう。
「どういうことか」
「簡単に言うと警官の考えに戻ってみろということだ」
話を率直に述べてきた。
「わかったな」
「事件の可能性もあるということですか」
「やっとわかったな」
それを聞いてようやく頷く。といってもそのしかめ面に笑みは全くない。見事なまでに。
「それじゃあ俺が言いたいことはわかるな」
「ええ」
尾松も頷いてきた。こちらはまだ狐につままれた感じである。
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