第41話 アナトレーの森
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落砕牙!!」
壁蹴りからのジャンプでハヌマシーンRの真上を取ると、雷を纏ったセイバーを下に構え、電磁竜巻が消えた直後にそのまま落下して串刺しにした。
「お…お見事…!ですが…最後に悪が滅びるは世の常…!真の勝者は歴史が決めること…!滅びよ…古き破壊神…!!」
風穴から炎が吹き出し、ハヌマシーンRの全身が炎に包まれ、少しの間を置いて爆散した。
「終わったね…ミッション終了。転送して下さい」
『了解、転送します。』
転送の光に包まれた二人はレジスタンスベースに転送されたのであった。
「転送終了まで…2…1…転送!!」
ゼロとルインが司令室のトランスサーバーに出現した。
「お疲れ様でした」
ゼロとルインがトランスサーバーから出ると、シエルが駆け寄ってくる。
「ありがとう…二人共…リーダーを失って、このエリアのネオ・アルカディアは退却したみたい…。本当にありがとう…」
安堵の笑みを浮かべながらシエルはゼロとルインに感謝の言葉を伝える。
残るエリアは一つだけだ。
ルインに言われたことと、元々生真面目な性格なこともあり、大人しくメンテナンスルームのメンテナンスベッドに横になっていたハルピュイアだが、自分に注がれている視線にとうとう口を開いた。
「何の用だ?」
ハルピュイアを無言で見つめていたのはアルエットであった。
「あ…えっと…ルインお姉ちゃんにハルピュイアが無理しないように見張っててって……痛いとこ…ある?」
今までのハルピュイアは四天王という立場もあって怖いイメージが拭えなかったが、ルインとの会話を直接見たこともあってアルエットの警戒心も大分薄れていた。
「あの方か……体に異常があれば自分で言う。俺の体のことは俺自身が一番良く分かっている」
オリジナルのエックスも心配性なところがあったが、ルインもまた心配性のようだ。
「うん…。あ、ハルピュイア、飴食べる?美味しいよ?」
「飴?」
「うん」
ハルピュイアのメンテナンスベッドの傍にセロハンに包まれた飴玉が置かれた。
セロハンの中身は緑色の飴玉で、アルエットのチョイスである。
「飴とは確か、人間が摂取する甘味物のはずだが?」
レプリロイドの自分にまさか人間の菓子を渡してくるとは思いも寄らなかったハルピュイアは飴玉を掌に乗せながら尋ねた。
普段のハルピュイアなら突っぱねそうな物だが、今回ばかりは疑問がハルピュイアのプライドを上回ったのかもしれない。
「うん。でもルインお姉ちゃんやゼロも食べてるよ?エックスも昔はルインお姉ちゃんが作ったお菓子を食べていたんだって」
「エックス様もだと?」
それは初耳だ。
レプリロイドは食物の摂取が出来
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