第八幕その七
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「こうして冒険に出ることがね」
「一番好きなんですね」
「そうなの、だから今もね」
「わくわくしていますね」
「水田を見ることにね、こうして皆と歩いていても」
それだけでもというのです。
「楽しいわ」
「わくわくしていますか」
「ウィンキーの景色を見ても」
丁度南の方に村が見えました、皆田畑で楽しく働いていて周りに犬や鶏、羊や馬達が楽しく過ごしています。
「わくわくするから」
「何でもわくわくする」
「それがいいのよ」
オズの国にいてというのです。
「本当にね」
「そうですね、何か飽きるってことも」
「オズの国にはないわね」
「いつも楽しい思いが出来る」
「それがオズの国なのよ」
そしてドロシー達の冒険なのです。
「だからいいの、中には沢山の国もあるしね」
「ローランドとかリンキティンク王の国とか」
「そう、色々な国があるでしょ」
「僕達まだそうした国には行ってないですけれど」
「機会があればね」
その時にというのです。
「行くことが出来るわよ」
「そうなりますね」
「そして時々の感じで」
「時々?」
「ボタン=ブライトにも会えるわよ」
いつも寝ていて起きていてもぼんやりとしているあの子にというのです。
「貴方達も一度会ってるわね」
「はい、王立大学で」
「あの子にも会えたりするから」
「あの人いつも急に出て来ますよね」
「そうした子なの。何処にいるのかわからないけれど何処かにいる」
それこそいつもです。
「そして私達とも会うのよ」
「不思議な人ですね」
「あの子もね」
「今回もひょっとしたらですか」
「会えるかも知れないわよ」
くすりと笑ってです、ドロシーはカルロスに言いました。
「その時も楽しみにしていてね」
「わかりました」
カルロスはドロシーににこりと笑って応えました、そうしたお話をしながらです。
皆でまずは西に西にと進んででした、それから。
ある道が煉瓦に北から南に交差していましたがここで、でした。
ドロシーが皆にです、微笑んで言ってきました。
「ここからね」
「北に行けばですね」
「マリューさんのお家よ」
他ならぬその人のというのです。
「今から行くわ」
「わかりました、それじゃあ」
「その前にね、もうお昼だから」
「あっ、それじゃあ」
「お昼御飯を食べましょう」
十時のお茶はもう済ませていてです、今はそうした時間でした。
「これからね」
「そして食べてですね」
「北に向かいましょう」
「わかりました、じゃあ今日のお昼御飯は」
「何がいいかしらね」
「ううん、そうですね」
カルロスはドロシーの言葉を受けてです、少し考えてから答えました。
「タコスとか」
「メキシコ料理ね」
「それ
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