マブラヴ
1228話
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導性能を与えられているミサイルがストライクダガーの後を追うようにして曲がり、着弾。巨大な爆発を起こしたのだ。
まぁ、頭部バルカン……イーゲルシュテルンは射程から短いし、S-11の爆発は大きいので、ベストなのはビームライフルで遠くから狙撃する事なんだけどな。
ただ、ストライクダガーを完全に乗りこなせているとは言えないエルフ達にそういうのはまだ難しい。
特にストライクダガーに乗ってるって事は、この部隊はエルフの中でも練度の低い部隊って話だし。
「あら、エルフ達の精鋭部隊が来ましたね」
「ふんっ、精鋭部隊であっても行動が遅すぎる」
画面に映し出されたダガーL部隊を見てオウカが感心したように呟くが、そこにイザークからの駄目出しが入る。
「それは少し厳しいのではありませんか? こう言ってはなんですが、エルフの方達はまだ不慣れなのです。もう少し大きな目線で見てあげないと」
「そんな事を言っていても、操縦技術は上がらん。もっと厳しくやっていく方が、結局はあいつ等のためになる」
この2人、典型的な飴と鞭って奴だな。
元々オウカはゼオラやアラド、ラトゥーニといった面々の姉役として面倒を見てきている。しかも、包み混むような優しさを持った優しい姉としてだ。
それに対して、イザークはザフトの赤服でエリート部隊出身であり、クルーゼ隊というエース部隊出身だ。更に、その性格も苛烈と表現するのが相応しく、基本的には攻撃的な性格をしている。
……あれで、何だかんだと下の面倒見が良かったり、不器用だけど思いやりがあったりするんだけどな。
それを見るのは非常に難しい。
特にパイロットの中では優しいオウカと並んでいれば尚更だ。
「いいですか? エルフの方達はまだMSに乗ってからそれ程経っていないのです。ダガーL部隊の方達にしても、シャドウミラーの実働班と比べるのは間違っています」
「だが、奴等は俺達と同じ実働班に所属する事を望むのだろう? なら、もっと厳しく指導していく必要がある」
「いずれは厳しくする必要もあるかもしれませんが、今はまだそこまで厳しくする必要はありません」
「そこまで甘くして、どうする? 奴等だって甘やかされて実働班に上がってくるのが遅くなるよりも、多少厳しくても早く上がってきたいと考えている筈だろう?」
「優しく説明したのが悪いと……」
「はいはい、そこまでだ」
延々と言い争いをしているオウカとイザークに割って入る。
何だかんだとこの調子で話していても、結局話が纏まる事はないだろう。
この2人、典型的な褒めて伸ばすタイプと、叱って伸ばすタイプなんだよな。
個人的には、この2人が協力して……ふむ、なるほど。ならそれがいいか。
「何だ、アクセル!」
「アクセルさん、話はまだ終
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