暁 〜小説投稿サイト〜
学園黙示録ガンサバイバーウォーズ
第八話
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ませんが、やります!」

「よし。小室、宮本。耳を塞げ!」

平野が操作するハンビーに設置されているM2と、タカトさんがRWSで操作するM2が一斉に火を噴いた。発射速度こそ、現用の機関銃と比べて遅いが、M2重機関銃の威力は凄まじいに尽きる。

12・7mmNATO弾は、対人戦に開発された弾薬ではない。本来は、軍用装甲車両を粉砕する目的で開発された弾薬なのだ。現在では装甲車のレベルもあがって貫通するのも難しいが、それでも民間のトラックや少し装甲化した車両などは、M2の12・7mmNATO弾にかかれば簡単にスクラップになる。


そんな化け物染みた弾丸が、人に当たれば簡単にミンチに出来る。<奴ら>の体が装甲化などされているはずもなく、一発や二発が胴体に当たれば引き裂かれ、腕や足などに一発でも当たれば吹き飛び、体の何処か一発でも当たれば吹き飛ばして、損傷が激しいのが理解できる。

「す、すげー……」

「<奴ら>が、どんどんいなくなる」

これに小室と宮本が放心した状態で見ていた。アクション映画などでは、M2が人に直撃しても、そこまで人体が派手に吹き飛ぶシーンは出てないが、実情は残酷だ。実際に、対装甲車用に開発されたM2の威力は、人体に当たれば酷い損傷が出るものだ。何発も体に着弾すれば人肉のミンチが出来上がる。

これは正直に言って、映画ならR指定になるほどの過激な映像だぜ。まだまだ幼いありすちゃんには見せたくない光景だと思ってしまう。

「よし、これなら」

「甘いぜ小室!」

TAR21でM2が撃ち漏らした<奴ら>を撃った。TAR21の5・56mmNATO弾は、見事に命中した。

「こっからが本番だ。今いる<奴ら>は、かなり倒した。でも、音に反応した<奴ら>が次々とくるぞ」

俺が言ったように、目の前にいた百体はいるんじゃないかと思うほどいた<奴ら>は、M2の12・7mm弾を食らってかなり減ったが、それでもまだまだ<奴ら>は、こっちに向かってくる。

覚悟を決めた小室もモスバーグM590を構えて戦闘態勢をとり、M2の弾薬を撃ち尽くした平野もFN FALを構えており、毒島も木刀を構えている。全員戦闘態勢を取った。


「スライドを引いて、胸のあたりを向けて……撃つ!」

小室がM590撃つ。そのショットガンの強烈な反動で少し後ろに後退した。第二ラウンドの先陣を切ったのは小室た。しかし、<奴ら>の頭に向けて撃ったようだが、パターンが上にずれて、さほど巻き込んで<奴ら>を倒していない。M590の真価を発揮できていない。

「なんだよ。頭を狙ったのに!」

「下手なんだよ!反動で銃口がはねて、パターンが上にずれてる!突き出すように構えて、胸のあたりを狙って!!」

平野が的確な指示を小室に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ