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キズナ
出会い
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ああ!サンキューな恋華!!」

俺はその後、自分の教室に戻り復習をしていると
チャイムギリギリで遊が教室に飛び込んできた。

「はぁ…はぁ…。ふぅ〜、間に合ったぁ〜」

「珍しいな遊がギリギリなんて…」

「こっちの台詞だよ…。いつも遅刻ギリギリの蓮司がこんなに早いのさ…。蓮司の家に行ったらもう居ないんだもん!」

「あー。なんか早く目が覚めてさ、学校で勉強してたんだ」

「えっ!?蓮司が1人で勉強してたの!?」

「いや、恋華と一緒に勉強してた」

「れ、恋華って誰!?ま、まさか彼女!?」

「阿呆。恋華ってのは、昨日キズナで会ったカレンの事だよ」

「か、カレンさん!?あっそうか!隣のクラスだったね…って、恋華ァァッ!?」

「い、いちいち朝からうるさいなぁ!」

「恋華って呼び捨てでカレンさんのことを……。しかも朝から2人で勉強してたなんて……」

「お、おい…遊」

遊はふらふらと自分の机に向かい、椅子に座ると机に顔を伏せ何やら呟く。

「……どうして蓮司だけ…なんで僕に春は訪れないの……ぶつぶつ……」

そんな遊を見ていたクラスメイトも口を開く。

「出た出た遊の根暗モード…、最近じゃ1ヶ月に一回は見るようになったなぁ…」

「あ、遊くん今日は根暗日?また何かあったの?」

最終的には根暗日と一言でまとめられるようになっていたのである。

「お前ら、席に着け〜」

すると、うちの担任の先生、ゴンちゃんこと、山下 五右衛門 先生が
ガラガラと扉を開け話す。

「出席とるぞ〜」

俺らは朝のHRが終わるとすぐにテストの席に変えられる。

1時間目に現社、2時間目に現文が行われ
俺はある程度の手応えを感じつつ今日のテストを終えた。


残りの3、4時間目の授業が終わった俺が売店に向かうと
俺のスマホに一件のメールが来た。

「ん…?あ、恋華から…?」

俺がメールを見てみると。

『テストどうだった?私は手応えありかな?そうだっ!良かったら一緒に中庭でご飯食べない?良かったら中庭で待ってるから!』

俺は待たせたら悪いと、急いで売店でパンを買い、中庭へ向かった。

中庭に到着すると、2人用のベンチに恋華が座っていた。

「悪りぃ!待たせたな!」

俺が恋華に声を掛けながら近付くと、恋華は嬉しそうな顔をしてベンチの右側に寄る。

「来てくれてありがとね!ここいいよ!」

恋華がトントンと叩いたベンチの左側に俺は座った。

「恋華のお陰でテスト手応えあったよ、ありがとう」

「私もいつも1人で勉強してることが多いから、今日みたいに蓮司くんと2人で勉強出来て楽しかったよ!」

俺は売店で買ってきたカレーパ
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