暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
クロスバトル〜相対する二つの黒〜
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「むっ!?」
街中を歩いていた彼は、突然の転移によって白い部屋に空中から落とされた。彼はその白い床に着地し、立ち上がる。
「……何のイベントだ」
溜め息に近い言い方で黒いコート………『オルタナティブコート』を翻す。
辺りは全くの白。人一人居なければ物一つもない、まっさらな場所だった。
「……ふむ。何故だかデジャブ感が拭えない感じがするな」
左手を顎に当てると、右手で太刀?ファントムホープ?を握ると、即座に抜いて後ろに構える。
ガキィン!
その直後、金属音が響きわたる。彼は力を加えつつも体を反転させてその狂刃を退ける。
襲撃者はその反動で後ろに跳躍して下がり、彼を襲った刃………鎌を構える。
「あら、あの一撃を防ぐの?」
「殺気で分かるんだよ」
腰の短剣……?黒獣の明星?を鞘から出して構えた彼は、殺意を発しながら少女に問う。
「お前、何者だ。少なくとも、俺の知り合いにそんな露出する服は着ていないぞ」
「露出狂とは失礼です。それに、名を名乗るときは自分からと教わりもしなかった?」
露出狂とは言ってないと思いつつも、名を名乗ろうとすると、少女は言う。
「まぁ、良いです。私は黒那、知った所で会うことは二度と在りませんが」
「人としての礼儀、って奴か。俺はオルタナティブゼロ。ゼロと言う名は嫌いだからオルタかその他を推奨するぞこの露出超過少女」
「そういう服なんです。知りません?」
「いや」
少なくとも、あんな露出超過な服は知らない。どっかで流行りはのかとオルタは思っていると、黒那は鎌をオルタに向ける。
「さてでは……死合いを始めましょうか♪」
瞬間、黒那は瞬時に接近して、オルタに鎌を振るった。
「っ……!」
オルタの右腕が鈍く光ったかと思うと、オルタと黒那の間に盾が現れる。
「無駄っ!」
オルタの出した盾を一撃で粉砕すると、盾は消滅する。しかし、そこにオルタの姿はない。
「何処に!?」
「上だよ!」
黒那は頭上を見ると、そこにボウガンを持つオルタが居た。しかし、黒那が視認した時には既にトリガーは引き絞られていた。
爆音。黒那に対して散弾の雨が降り注ぐ。
「アッハハッ!!その程度の攻撃が通用するとでもぉ!?」
黒那が叫ぶと同時に、オルタの背後に出現する。
「瞬間、移動っ!?」
「食らいなさい!!」
ドゴォン!と言う音と共にその鎌はオルタに叩き付けられた。次いで、ドガァン!と言う爆音と共にオルタは地面に叩き付けられる。
「かはっ……!」
肺の空気が強制的に排出される。しかし、彼女の何物も破壊する鎌を受けた筈の武器や体は無傷に近い姿だった。
「あら、何故壊れないの?」
ガラガラ……と積み重なった物を退かして立ち上がったオルタは、特に自慢することなく言う。
「昔、黒い翼の持ち主から力を喰らってね。ま
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