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少年少女
第四話
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腕を組み、俺は言った。

「あぁ、そうするし・・・」

キリトが言いかけた時、俺たちがいる飲食店のドアが開き、フードを被った小柄なプレイヤーが入ってきた。

「おや、キー坊じゃないカ。奇遇ダナ。」

キリトを見つけ、フードを被ったプレイヤーが俺たちの座る席に近づいてくる。

「アルゴ、キー坊は止めてくれって言ったろ。」

キー坊が溜め息混じりに返す。アルゴ、どこかで聞いた事ある名前だ。

「すまなイナ。それよりキー坊、新しい情報を仕入れタゾ。ま、もうすぐ分かる事なんだガナ。」

アルゴと呼ばれたプレイヤーはキリトの横に座った。

「新しい情報?何のだ?攻略か?」

キリトが尋ねる。

「違う違う。例の特殊クエストの件ダ。」

ほぅ、俺たちからしてみれば、タイムリーな情報だな。

「教えて欲しいカ?」

「あぁ、頼む。」

「あのクエスト、経過時間によって内容が変化するクエストだったンダ。」

クエストの内容が変化?
まぁ、制限時間のあるクエストは珍しくないが、内容が変化するというのは聞いた事が無い。

「今までは65層にだけ死霊は出現していたダロ?それが、今日の夕方からは全階層に出現しているンダ。」

・・・本当に悪趣味だ。っというより、悪夢みたいな話しだ。

「なっ・・・」

驚愕のあまり、言葉が出ないキリト。そりゃあそうだろう。フィールドに出て、顔を知っている死霊と会ったら、それこそ悪夢だ。襲ってくるなら、戦う事になるかもしれないし。

「本当、最低な開発者ね・・・」

静かな声だが、確かな怒りに震えるシノン。

「そっちのお二人サンも気を付ケナ?プレイヤーだと思ったら攻撃されタ、なんて話もありそウダ。」

アルゴはこちらを見て言った。フードの下に三本髭が描かれたアバターが見える。そうか、こいつが【鼠】のアルゴか。

「あぁ。」

しかし、だとすると、早めにネクロマンサーを討伐しないと、攻略に影響が出そうだな。ここは一肌脱ぐか。

「キリト、俺はネクロマンサーを討伐に行く。このままだと、攻略組に影響が出そうだからな。」

俯くキリトにそう告げ席を立つ。

「あ、あぁ。」

気の抜けた返しだな。まぁ仕方ないだろう、俺よりもボス攻略に参加した回数は多いらしいし、何より・・・

「そうね。私も行くわ。こんな悪趣味なクエスト、早く終わらせるべきよ。」

シノンも立ち上がりながら言った。今のシノンのレベルなら、足手まといにはならないと思う。遠距離武器だし、前衛の俺がしっかりしていれば、シノンにターゲットが向かずに戦闘が終わるはず。

「お前ら・・・よし、終わらせよう。」

キリトも立ちながら言った。不安そうだが、何かを決意し
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