アインクラッド編
平穏な日々
紅色の策略 05
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「本当に甘いよね、アスナさんは。 でもまあ……」
グリンと雪丸の刀身が翻り……
「アスナさんのそう言うところ、僕は結構好きだよ」
平時と変わらない穏やかな声と同時に、クラディールの身体を切り裂いた。
「アマリの次にだけどね」
HPを完全に吹き飛ばされ、ポリゴン片へと変わるクラディールを見ながら、彼はいつもと変わらない調子で惚気てみせた。
そして紡がれるのは短い詩。
「さようなら、狂気に溺れた愚かな騎士。 今更赦しを請うつもりはない。 それでもどうか、あなたの眠りが穏やかなることを」
この時の彼の横顔を、アスナは生涯忘れないだろう。
その最後の言葉と共に、毎夜毎夜思い出すだろう。
おやすみ
そう言って、彼は目を伏せた。
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