第四十三話 本郷少佐!名前から決まった探偵勝負!!その四
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「今回の勝負のことで悪田部さんのところに来てもらいたくて来た」
「はい、そうですね」
「これから悪田部さんのところで次の勝負の話ですね」
「何だかんだでこの作品のメインですね」
「描写の場面少ないですけれど」
「それで君達を案内しに来た」
強制連行という名の案内だ。
「いいな」
「断ったらガチで強制連行ですからね」
「俺達に拒否権ないですから」
「じゃあ行きます」
「今から」
「ではな」
このやり取りからだ、一瞬でだった。
二人は悪田部の事務所に来た、そして悪田部に言われた。
「二十分前に日帝衆から発表があった」
「今度の勝負のそれですね」
「それのことですね」
「一週間後、場所は東寺だ」
京都駅のすぐ傍のそこである。
「そこで推理勝負だ」
「お寺で、ですか」
「推理ですか」
「そうなった、作者は推理ものも書いているからな」
「作品数少ないですけれどね」
「確かに書いてますね」
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズは二十面相が出ている作品は全て読破している。小学生の頃集めるのに苦労した。
「それで今回は推理」
「そうなったんですね」
「今回の相手は本郷義晃少佐だが」
「ああ、本郷さんだから」
「軍事探偵と同じ名前だからですね」
二人は今回の話の冒頭読んでいたその小説のことを思い出した。
「推理ですか、今回は」
「安直ですね」
「ネタを出すのにも苦労する」
特に連載が続くとだ。
「それで作者も考えたのだ」
「本郷さんだから探偵」
「海音寺潮五郎ですね」
「そうなったんですね」
「もう深く考えないで」
「深く考えるとだ」
それだけでだ。
「時間がかかるからな」
「それが面倒臭い」
「それなら安直でもいい」
「そうした考えで今回のネタ決定」
「そういうことですね」
「その通りだ、この作品はそうしたいい加減な作品だからな」
深く考えないで書いている作品である、成り行き次第そしてキーボードの進み具合だけで書いているのだ。
「いいのな」
「いいんですかね」
「そういうのね」
「いいのだ」
「いい加減だから人気が出ないんじゃ」
「そうじゃねえんか?」
二人はここでこのことに気付いた。
「誰がいい加減に書いてる作品なんか読むんだよ」
「そんなの読まねえっての」
「ちゃんと書け、ちゃんと」
「さもないと本当に打ち切りだぞ」
「作者が決めることにしてもな」
「そうなるぞ」
「言いたいことはそれだけか」
リーダーの男が宗方コーチの目で言って来た。
「では行くぞ」
「はい、じゃあ」
「行きましょう」
「しかしその言葉いいですね」
「北斗の拳でもありましたけれど」
主人公が言っていた。
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