第三章
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そこから正義の鉄槌を受けていっていた。そうした状況が数年続いてだった。
鳥越は毎年五億もの報酬を得てだ。仕事の後は常に銀座に出てそうしてホステス達と楽しんでいた。その中で。
彼はホステス達にだ、彼が大切にしている庶民とやらが絶対に飲めない様なワインを飲みつつだ。こう言った。
「俺がちょっと報道するだろ」
「それで、ですね」
「どんな政治家でもですね」
「終わりですね」
「それで」
「そうだよ、東大法学部出身のエリート官僚でも大企業の社長様でもな」
それこそというのだ。
「俺が報道してやればよ」
「全部終わりですね」
「鳥越さんって凄いんですね」
「どんな人でも倒せる」
「そうなんですね」
「そうだよ、俺は最強なんだよ」
それこそというのだ。
「誰も俺には勝てないさ」
「うわ、マスコミって凄いんですね」
「総理大臣でも倒せますか」
「それが出来るんですね」
「ああ、今度は日本の過去を暴いてやる」
最高級のワインを飲みつつだ、彼は言った。
「虐殺、強制連行、慰安婦な」
「昔の日本ってそんな悪いことしてたんですか」
「日本軍がですか」
「そうしていたんですね」
「そうだよ、それを書くからな」
そしてとだ、こう言ってだった。
そのうえでだ、彼は実際にだった。
彼は日本の過去、従軍慰安婦等日本軍の過去の悪事も暴いていった。日本の悪事はそれこそだった。日本国内だけでなく世界中からも批判を浴びた。
鳥越はこのことについてだ、料亭で上司と話した。
「皆信じてますね」
「ああ、証言者も出てるからな」
「良田政治さんですね」
「あの人の言ってることはな」
それこそというのだ。
「嘘ばかりだけれどな」
「全部真実って言ってますから」
「俺達が嘘を報道するとかな」
「誰も思いませんから」
「俺は日本軍、自衛隊も嫌いだ」
「俺もですよ」
鳥越はどんな自衛官いや公務員ならその給料ではとても飲めない酒と馳走を楽しみつつ述べたのだった。
「あいつ等嫌いなんですよ」
「昔の日本もな」
「はい、ですから」
それで、というのだ。
「どんなことをしてもいいですから」
「どんな報道をしてもな」
「はい」
それで、というのだ。
「いいんですよ」
「その通りですね」
「だからな、良田さんだけじゃなくてな」
「慰安婦のお婆さんもですね」
「動いてるのは俺達だけじゃない」
「正日新聞もですね」
「そうだ」
とても、というのだ。
「俺達の全力を使ってな」
「日本を攻撃していますから」
「絶対に成功する」
「はい、視聴率も上がっていますし」
「このままキャンペーンをやっていくぞ」
「そうしましょう」
こうしてだった、鳥越は番組で次から次にだった。
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