暁 〜小説投稿サイト〜
肥えるもの
第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話

 事務所を持った、すると。
 彼にだ、直接だった。
「是非出演して下さい」
「うちの番組のキャスターに」
 こうした感じでだ、テレビ局の人間が次々に彼のところに来た。そしてその中には彼の古巣である正日放送からもだ。
 かつての上司が来てだ、彼を赤坂の料亭に連れて行って一緒に懐石料理と最高級の酒を楽しみながら話をした。
「里帰りじゃないがな」
「正日放送で、ですね」
「番組持ってみないか?」
 上司は笑って彼に言った。
「報道番組な」
「報道ですか」
「何といっても報道だろう」
 ニュースキャスターなら、というのだ。
[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ