第1章:平穏にさよなら
閑話2「幸せになる資格」
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思惑通り、同級生の皆とは広く浅く付き合っており、イジメとかそう言う問題もない。...九大美少女とかで原作キャラの子とかと一緒に祭られてるのが気になるけど。
他に何かあるとすれば...猫を拾った。
偶々、とても弱っている猫が道端にいたので、そのまま見殺しにする訳にもいかないので、必死に助かるように祈りながら応急処置をしていたら、何とか助ける事ができたって感じ。
それからは成り行きで飼う事になったけど...まぁ、お利口だから苦労はしてない。
「(やっぱりだけど、転生者は他にもいるんだなぁ...。)」
屋上で静かに昼食を取っていると、原作キャラのやり取りの中に、覚えのない人が何人かが混じっている。言動からしても、前世の二次小説とかで見た転生者そのものの人もいた。
「(織崎神夜と王牙帝と天使奏....。)」
王牙帝は言うまでもなくよくある踏み台のような言動と容姿。天使奏は綺麗な白髪と琥珀色の瞳が特徴的で、前世で見たアニメのキャラからそういう特典を貰ったのだと推測。織崎は一見、黒髪黒目の普通の容姿だけど....。
「(...怪しい....。)」
どこか、彼と他の女の子たちとの会話を見ていると違和感があった。
「(...というか、絶対皆神様転生だよね?)」
明らかに特典でそうなってそうな容姿だったので、どうして私だけ神様に会わずに転生してるのか疑問に思った。特典らしきものもないし。
「(やっぱり幸せになるなって事かな...?)」
前世のお母さんの言葉を思い出し、少し暗くなる。
「(....それよりも、ジュエルシード....だったっけ?)」
実を言うと、既に昨日の時点で原作にもあった念話(だったかな?)を聞いている。
...といっても私にはどうしようもないので保留だったけど。
「(...関わっても、良い事ないよね。)」
私も、相手も。
そう思って、私は関わらないように決めた。
―――まぁ、そんな思いは簡単に砕かれるのだけど。
「っ.....!」
走る。走る。ただひたすら走る。
「忘れ物なんてっ...!取りに戻るんじゃなかった...!」
あれから数日後、偶々帰りが遅くなって、しかも帰り道の途中で忘れ物に気付いたのでお母さんに連絡を入れてから取りに戻ると、幽霊のようにぼやけた化け物に襲われた。
「なんなの...!?あれ....!」
そこまで素早く私を追いかけてきてる訳ではないけど、確実に私に向かってきているのは分かる。...素早くないって言っても走ってる私ぐらいの速さなんだけど。
「(考えられるのはジュエルシードか、全く別物の...それこそ幽霊のような何か
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