第1章:平穏にさよなら
閑話2「幸せになる資格」
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...あの時、助けてくれてたんだ...。
「そして今回も。今回のは突然だったので隠れて...という訳にはいきませんでしたが。...それに、教え子の危機でもあったので...。」
「えっ.....?」
教え子って...誰か知り合いが...?
「...詳しくは家で話しましょう。」
〈私もその方がいいかと。上空で立ち話はあれですし。〉
「あ、うん。連絡を入れておくね。」
なのはちゃんと織崎君に念話で連絡を入れて、先に帰らせてもらう。
―――そして家で、驚愕の真実を知った。
「....なに...それ...。」
〈それはまた...悲しい運命ですね。〉
聞かされたのは、リニスさんの以前の主だったプレシア・テスタロッサの現状と、秘めている想い。そして、フェイトちゃんの真実。
聞かされていく内に、うろ覚えだった原作の知識も思い出したけど、ほとんどそれと同じだった。...だからこそ、私は居ても立っても居られなかった。
「...止めなきゃ...。」
「司?」
「...止めなきゃ!そんなの、不幸しか生まない...!」
病気で苦しんでいるプレシアさんも、真実を知らされずにいるフェイトちゃんも...!そして、アリシア・テスタロッサも...!皆、不幸になるだけ...!
〈マスター、落ち着いてください。今の貴女が行っても...いえ、居場所すらわかりませんが、例え行けたとしても返り討ちが関の山です。〉
「っ....!」
〈今は力を蓄え、待つ時です。〉
シュラインに諭され、何とか思い留まる。
「...そのデバイスの言う通りです。今は、待ちましょう。」
「....分かった...。」
誰かが不幸な事になっているのが、耐えられなかった。
...だから、思い留まったとしても、来るべき時のために...!
「シュライン、リニスさん...。」
〈なんでしょう?〉
「なんでしょうか?」
「....私を、強くして....!」
このままな私だと弱い...!弱いままだと、足手纏いになるだけ...!
だから、私は強くなる。
―――そう、想いを決めて、私はさらに戦いへと身を投じて行った。
「―――...あれから、もう一年以上...か。」
え?時間が飛びすぎ?...尺の都合です。(メタ発言)
「結局私は....。」
助けたいと思った。救いたいと思った。止めたいとも思った。
そのために強くなろうと思った。実際に強くなったと自覚もしている。
....だけど、あまり役に立てなかった。
〈マスターは
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