第1章:平穏にさよなら
閑話2「幸せになる資格」
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かり合い、ジュエルシードの魔力が爆ぜた。
「くぅうううっ....!?」
〈...マスター、一刻も早くあのジュエルシードを...!〉
「わ、分かってるけど...!」
魔力が爆ぜた際の爆風で、ジュエルシードに近づけない...!
「―――“サンダーレイジ”!!」
突如、上空から雷光の奔流が飛来し、ジュエルシードに直撃する。
「なっ...!?」
「っ.....!」
織崎君の驚愕の声がどこからかするけど、私は驚きの中に、どこか知った感じの雰囲気を感じた。...私の、身近にあるような...。
「う、嘘だ....あれは....!」
...見れば、アルフさんも見覚えがあって驚いている。
そうこうしている内に、今の魔法でジュエルシードは再度封印された。
「っ.....!」
「司!?」
ユーノ君の制止も無視し、魔法が飛んできた場所へと飛ぶ。
アルフさんも確かめようとしたけどフェイトちゃんが心配で動けないみたいだ。
「....様子を見ていましたが、まさか暴発するとは...。」
「...貴女は.....。」
上空に上がれば、そこには奇妙な帽子を被り、白を基調とした服を着ており、灰色の髪と青い瞳をした女性が浮いていた。
「....聖奈司さん、私に魔力を分けてくださり、ありがとうございました。」
「え....?」
「....私は、あの時の山猫です。名前はリニスと申します。」
そう言われて、ハッとする。
山猫....猫と言われれば、家で飼っている猫だけど、よく見れば毛の色と髪の色が同じだ。
〈なるほど。マスターも無自覚だったのでスルーしていましたが、やはり使い魔ですか。〉
「...あなたには分かっていましたか。そうです。私は山猫を素体として使い魔で、契約が解除されて消えそうになっていた時、気が付くと見知らぬ世界を彷徨っていました。」
「...それで、私が拾った...?」
「はい。」
でも、使い魔って契約を結んだりするはず...。私、契約を結んだ覚えなんか...。
「当時、貴女は魔法の使い方を知らなかった。ですが、“助けたい”と言う想いが形となったのか、無自覚に使い魔契約を結んでいたのです。」
〈...マスターの力ならありえますね。〉
「そ、そうだったの...。」
そんな事になってたなんて、知らなかった...。
「そして、今まで貴女の事を見守っていたのですよ?」
〈...なるほど。あの時のジュエルシードの不審な動きは...。〉
「はい。私がバインドで止めていました。」
不審な動きって、思念体が止まっていた事?
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